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米国株:4日続落、欧州不安で売り-米指標堅調で買い先行も

米株式相場は4日続落。S&P500 種株価指数は過去1カ月で最長の連続安となった。米住宅着工件数や鉱 工業生産指数は予想を上回ったものの、欧州危機に関する懸念から売り が優勢となった。

S&P500種の主要10業種中では金融株指数の下げが最も大きい。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースが安い。 資源関連株は全面安。アルミ生産のアルコアも下落した。一方、ドル・ インデックスは過去最長の13日連続上昇。JCペニーは20%安と、過去 最大の下げを記録した。予想を下回る決算が嫌気された。ゼネラル・モ ーターズ(GM)は上昇。米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイ がGM株保有を明らかにしたことが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比0.4%安の1324.80。一時は0.8%高と なる場面もあった。ダウ工業株30種平均は33.45ドル(0.3%)安 の12598.55ドルと、1月18日以来の低水準に沈んだ。米国の証券取引所 全体での売買高は約76億株。3カ月平均を15%上回った。

バークレイズの米株式戦略責任者、バリー・ナップ氏(ニューヨー ク在勤)は「欧州情勢は極めて不安定だ」と指摘。「一層の措置が必要 だ。資産価値がいずれ安定するとは考えにくい」と述べた。

欧州債務危機をめぐる懸念を背景にS&P500種は過去4営業日 で2.4%下落し、年初来の上げ幅を5.3%に縮小した。欧州中央銀行 (ECB)のマリオ・ドラギ総裁はこの日、同中銀が原理原則を曲げて までギリシャのユーロ圏離脱を止める意思がないことを示唆した。

米統計は堅調

朝方発表された経済統計を受け、米国が欧州危機の影響に耐え得る との楽観的な見方が強まり、買いが優勢になる場面もあった。

米連邦準備制度理事会(FRB)が16日公表した米連邦公開市場委 員会(FOMC、4月24-25日開催)の議事録によると、メンバー数人 は、成長の勢いが失われたり、景気見通しへのリスクが増大した場合に は、回復への軌道を維持するため追加的な行動が正当化され得るとの認 識を示した。

オークブルック・インベストメンツのピーター・ジャンコブスキス 氏は、「数人のFOMCメンバーが一段の行動が必要となると言っては いるが、行動は取られていない」とし、「ギリシャの状況はまさに困難 なものだ。ギリシャのユーロ圏残留はますます見通しにくくなってい る」と述べた。

この日はS&P500種の主要10業種のうち金融や素材株を中心に8 業種の指数が下げた。景気動向との関連が強い銘柄で構成するモルガ ン・スタンレー・シクリカル指数は1%低下。アルミ生産の米最大手、 アルコアは2.5%下落した。BOAは2.6%安。JPモルガンは2.2%安 で取引を終えた。

株主訴訟

JPモルガンの株主は20億ドルのトレーディング損失をめぐり、同 行とジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)を個別に相手取っ た2件の訴訟を起こした。

JCペニーは20%急落し、S&P500種構成銘柄中で最も下げがき つい。同社が発表した第1四半期決算は赤字を計上。アナリスト予想を 上回る大幅な売上高の減少も嫌気された。

一部自動車メーカーと部品供給会社の株価は上昇した。資産家ウォ ーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが1-3月(第 1四半期)末時点の米株式保有を公表、GM株1000万株を保有してるこ とが明らかになった。GMは2.3%高。米最大のタイヤメーカー、グッ ドイヤー・タイヤ&ラバーは4.9%上昇した。

原題:S&P 500 Caps Longest Slump in 1 Month as Greece Offsets Economy(抜粋)

--取材協力:Tom Stoukas、Alexis Xydias、Saijel Kishan、Lee Spears、Douglas Macmillan.

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