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NY外為:ユーロは対ドル4日続落、依然ギリシャ情勢に注目

16日のニューヨーク外国為替市場で は、ユーロが対ドルで4日続落。4カ月ぶり安値をつけた。欧州中央銀 行(ECB)が一部のギリシャ市中銀行への流動性供給を一時的に見送 る意向を示したほか、同国での再選挙へ向けた準備などが材料視されて いる。

ECBはギリシャ市中銀行への流動性供給は、各行の資本増強が完 了するまでギリシャ中銀に委ねると述べた。英ポンドはドルに対してこ こ1カ月で最大の下げを記録。イングランド銀行(英中央銀行)が英経 済は短期的に「低迷」したままとなる可能性は高いとの見方を示したこ とが嫌気された。

ドルは対円で上げ幅を縮小。米連邦準備制度理事会(FRB)が16 日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、4月24-25日開催)の議事 録によると、メンバー数人は成長の勢いが失われた場合には回復への軌 道を維持するため追加的な行動が正当化され得るとの認識を示した。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングの市場担当ディレ クター、ジョン・ドイル氏は、「最大の注目ニュースはギリシャの選挙 が実際に行われるということだ」と語り、「ギリシャがユーロ圏を離れ なくてはならない場合、ユーロ圏のほかの南部諸国にとっては何を意味 するのか。ドル全面高が続くだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.1%下げて1 ユーロ=1.2716ドル。一時は1.2681ドルと、1月17日以来の安値まで下 げた。ユーロは対円では上げ幅を縮小して0.1%高の1ユーロ=102円15 銭。

ECBの流動性供給

ユーロ圏当局者が匿名を条件に述べたところによると、ECBは健 全性の高い銀行にのみ流動性を供給するため、資本不足の金融機関はリ ファイナンシングオペを利用することができない。

ソシエテ・ジェネラルのシニア為替ストラテジスト、セバスチャ ン・ゲーリー氏(ニューヨーク在勤)は、「ECBはギリシャへの資金 供給が突出して多いことから、その負荷を他に分担しようとしている」 と述べた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は0.2%上昇して81.414。1973年の同指数開始以来で最長とな る13日連続の上昇となった。

FOMC議事録

FOMCの議事録では、「幾人かのメンバーは、景気回復が勢いを 失ったり、景気見通しに対する下振れリスクがかなり高まったと判断さ れる場合は、追加の政策緩和が必要になる可能性があると指摘した」と 記された。

FOMCは先月の会合であらためて「少なくとも2014年遅くまでは FF金利の異例な低水準を正当化する可能性が高いと現在想定してい る」と表明。バーナンキFRB議長はFOMC後の記者会見で、「必要 に応じて追加行動を取る準備がなお整っている」と述べた。

JPモルガン・ボラティリティ指数によると、主要7カ国(G7) 通貨の3カ月物オプションのインプライド・ボラティリティ(IV)指 数は一時10.94%と、1月9日以来の高水準をつけた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数は ユーロが年初来で1%安、一方ドルは1.2%上昇した。

原題:Euro Declines Versus Dollar as Greek Debt Turmoil Curbs Demand(抜粋)

--取材協力:Chris Fournier.

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