5月16日の欧州マーケットサマリー:株は年初来安値

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。 (表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2734   1.2729
ドル/円             80.27    80.18
ユーロ/円          102.22   102.07


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  244.40     -1.36     -.6%
英FT100     5,405.25   -32.37     -.6%
独DAX      6,384.26   -16.80     -.3%
仏CAC40    3,048.67    +9.40     +.3%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .07%       +0.00
独国債10年物     1.47%      +0.00
英国債10年物     1.88%       -.02


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,548.50    -8.00     -.52%
原油 北海ブレント        110.55      -.90     -.81%

◎欧州株式市場

16日の欧州株式相場は3日続落。ストックス欧州600指数は年初来 安値を付けた。ギリシャがユーロ圏離脱を余儀なくされるとの懸念が広 がった。

ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)は13%急落。ギリシャ中央銀 行のプロボポラス総裁が6日の総選挙後に国内の銀行から引き出された 預金が最大7億ユーロに上ったと明らかにしたことが売り材料。イタリ アのカリージェ銀行は少なくとも1995年以来の安値を付けた。一方、ス イスの高級品メーカー、フィナンシエール・リシュモンは上昇。通期利 益が市場予想を上回ったことが好感された。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%安の244.40で終了。1.4%安 となった後、0.3%まで上げる場面もあった。3月16日に付けた年初来 高値からの下落率が10%に達し、いわゆる調整局面に入った。

インターバンク・ブローカー最大手の英ICAPのマイケル・スペ ンサー最高経営責任者(CEO)は、ブルームバーグテレビジョンとの インタビューで「私は長らく、ギリシャのユーロ圏離脱は時間の問題で あって、離脱があるかないかの問題ではないと感じていた」と述べ、 「長期的にギリシャのみならず、ユーロ圏にとっても好ましいと思う」 と話した。

ギリシャではパプリアス大統領の仲介後も連立政権が樹立できず再 選挙が実施されることになった。民主左派党のクベリス党首によれば、 6月17日に実施の公算。

この日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が下落し た。ギリシャのアテネ総合指数は1.3%安と、1990年2月以来の低水準 となった。

原題:European Stocks Fall to Lowest This Year Amid Greece Concern(抜粋)

◎欧州債券市場

16日の欧州債市場では、スペインとイタリアを中心に高債務国の国 債が上昇した。政局混迷が続くギリシャで再選挙を準備するための暫定 政権の首班が決まったことが手掛かり。

ドイツ国債利回りは一時、過去最低水準まで1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)に迫っていた。ギリシャ情勢改善の兆しか ら、域内で最も安全とされるドイツ債の需要が後退し、利回りは上昇に 転じた。スペイン10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は一時、ユーロ導入以後の最大の幅まで拡大した。ラホイ首 相がスペインは資本市場から閉め出されるリスクに直面していると述べ たことがきっかけ。

バークレイズ・キャピタルの債券ストラテジスト、ヒュー・ワーシ ントン氏は、「スペインとイタリア国債のショートカバー(売り持ち高 の買い戻し)が一部であった」と述べ、「ファンダメンタルズ面で変化 はない。ギリシャには政府が必要だ。ギリシャがユーロ圏を離脱すると の懸念は残っている」と続けた。

ロンドン時間午後4時21分現在、スペイン10年債利回りは前日比 5bp低下の6.30%。一時は6.51%まで上げ、昨年11月29日以来 の高水準を付けた。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格 はこの日、0.355上げ96.80となった。

イタリア10年債利回りは4bp下げて5.83%。1月31日以来の 最高となる6.01%に上昇する場面もあった。

ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの1.47%。一時は1.44%と、 14日に付けた過去最低の1.434%に接近した。

ギリシャ国債の2023年2月償還債(表面利率2%)は12営業日 ぶりに上昇。利回りは55bp低下し28.86%、価格は額面の14.725% となった。

英国債

英国債相場は上昇し、5年債と10年債の利回りが過去最低を記録 した。イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁の発言を受け、英 中銀が今月に一時停止を決めた3250億ポンド規模の資産買い取りプロ グラムを再開するとの観測が高まった。

キング総裁は四半期物価報告発表後の記者会見で、英国はユーロ圏 の「嵐」がもたらす脅威に見舞われているとの認識を示した。

10年債利回りは前日比2bp低下の1.87%。一時は過去最低とな る1.821%まで下げた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価 格はこの日、0.21上げ118.975となった。5年債利回りは7bp低下 し0.851%と、これまでの最低を付けた。2年債利回りは5bp下げ て0.342%。これは1月30日以来の低水準。

原題:Spanish, Italian Bonds Rise as Greece Forms Interim Government(抜粋) Pound Drops Most in Month Versus Dollar as BOE Cuts Forecasts (抜粋)

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