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ECB:直ちに追加策打ち出す方針ない、効果検証中-関係者

欧州中央銀行(ECB)は現在、全 ての政策手段を包括的に見直しており、金融市場の緊張が高まっても早 急に追加の景気支援策を打ち出す方針はない。ユーロ圏当局者2人が明 らかにした。

政策見直しは6人で構成されるECBの理事会の指示の下で行われ ており、債券購入プログラムや長期リファイナンスオペ(LTRO)な どの効果を検証する。6月か7月に完了予定という。当局者らが匿名を 条件に語った。また、別の当局者はECBが7月まではいかなる追加措 置の実施も検討しない見込みだと述べている。ECBは現在の市場混乱 について、政治家を改革努力に集中させる好機だと考えているという。

ECBの報道官はコメントを控えた。中銀の決まりだとして、匿名 で取材に応じた。

ギリシャが再選挙実施の運びとなったことで同国のユーロ圏離脱の 観測が高まり、スぺインやイタリアの国債利回りも上昇。昨年ECBが 債券購入を再開した水準に達しているが、3人目の当局者によれば、 ECBはギリシャの再選挙が終わるまでは行動しない方針。また、政策 委員会メンバーはギリシャに関して一切発言しないよう、くぎを刺され ているという。

ドラギ総裁はこの日、政策委はギリシャがユーロ圏にとどまること を「強く選好する」ものの、離脱を防ぐために同中銀の原理原則を曲げ ることはしないと発言した。

ギリシャの民主左派党のクベリス党首がこの日述べたところでは、 再選挙は6月17日の見込み。

6月いっぱい静観か

当局者2人はECBが次の政策行動を取る前に、ギリシャの再選挙 の結果を待つほか、6月公表の同中銀の最新経済予測と銀行の資本増強 に関する欧州銀行監督機構(EBA)の報告を見極めたい考えだと述べ ている。EBAの報告は6月末に発表予定。

同当局者2人によれば、新たな衝撃がない限り、ECBは利下げは おろか、追加のLTROや債券購入再開などの非標準的措置を実施する 意向はない。それよりも、今までに講じた措置が金融安定や市場、政策 の浸透に関してもたらした効果を見極める考えだという。

当局者1人はまた、ECB内部には政治家がスペインの問題を過小 評価していることを懸念する声もあると述べている。この当局者は、ス ペインの銀行システムに必要な資本の額は政府見積もりの2倍の可能性 があると付け加えた。同当局者によれば、ECBはスペインの銀行の資 本ニーズは域内救済基金である欧州金融安定ファシリティー (EFSF)の支援によって満たされるべきだと考えている。

スペインのラホイ首相はこの日、同国が市場で資金調達できなくな るか、あるいは「天文学的なコスト」でしか貸り入れられなくなる深刻 なリスクがあると発言した。

原題:ECB Said to Stick to Current Crisis Stance as Tools Reviewed(抜粋)

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