スペインとイタリア債上昇、ギリシャに暫定政権-英国債堅調

16日の欧州債市場では、スペインと イタリアを中心に高債務国の国債が上昇した。政局混迷が続くギリシャ で再選挙を準備するための暫定政権の首班が決まったことが手掛かり。

ドイツ国債利回りは一時、過去最低水準まで1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)に迫っていた。ギリシャ情勢改善の兆しか ら、域内で最も安全とされるドイツ債の需要が後退し、利回りは上昇に 転じた。スペイン10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプ レッド)は一時、ユーロ導入以後の最大の幅まで拡大した。ラホイ首相 がスペインは資本市場から閉め出されるリスクに直面していると述べた ことがきっかけ。

バークレイズ・キャピタルの債券ストラテジスト、ヒュー・ワーシ ントン氏は、「スペインとイタリア国債のショートカバー(売り持ち高 の買い戻し)が一部であった」と述べ、「ファンダメンタルズ面で変化 はない。ギリシャには政府が必要だ。ギリシャがユーロ圏を離脱すると の懸念は残っている」と続けた。

ロンドン時間午後4時21分現在、スペイン10年債利回りは前日比5 bp低下の6.30%。一時は6.51%まで上げ、昨年11月29日以来の高水準 を付けた。同国債(表面利率5.85%、2022年1月償還)価格はこの 日、0.355上げ96.80となった。

イタリア10年債利回りは4bp下げて5.83%。1月31日以来の最高 となる6.01%に上昇する場面もあった。

ドイツ10年債利回りはほぼ変わらずの1.47%。一時は1.44%と、14 日に付けた過去最低の1.434%に接近した。

ギリシャ国債の2023年2月償還債(表面利率2%)は12営業日ぶり に上昇。利回りは55bp低下し28.86%、価格は額面の14.725%となっ た。

英国債

英国債相場は上昇し、5年債と10年債の利回りが過去最低を記録し た。イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁の発言を受け、英中 銀が今月に一時停止を決めた3250億ポンド規模の資産買い取りプログラ ムを再開するとの観測が高まった。

キング総裁は四半期物価報告発表後の記者会見で、英国はユーロ圏 の「嵐」がもたらす脅威に見舞われているとの認識を示した。

10年債利回りは前日比2bp低下の1.87%。一時は過去最低とな る1.821%まで下げた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価格 はこの日、0.21上げ118.975となった。5年債利回りは7bp低下 し0.851%と、これまでの最低を付けた。2年債利回りは5bp下げ て0.342%。これは1月30日以来の低水準。

原題:Spanish, Italian Bonds Rise as Greece Forms Interim Government(抜粋) Pound Drops Most in Month Versus Dollar as BOE Cuts Forecasts (抜粋)

--取材協力:David Goodman.

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