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今日の国内市況(5月16日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●TOPIXは4カ月ぶり安値、欧州警戒強まる-MSCI銘柄が活況

東京株式相場は、6日続落したTOPIXが約4カ月ぶりの安値を 付けた。ギリシャの再選挙決定による欧州情勢の混迷が景気に悪影響を 及ぼすと警戒され、輸送用機器やゴム製品、精密機器など輸出関連株中 心に安い。MSCI指数の銘柄変更を受け太平洋セメントが急騰、ほく ほくフィナンシャルグループは急落するなど関連銘柄の売買は活発だっ た。

TOPIXの終値は前日比8.52ポイント(1.1%)安の738.88で1 月18日以来、日経平均株価は99円57銭(1.1%)安の8801円17銭で同30 日以来の安値水準に沈んだ。

しんきんアセットマネジメントの藤本洋主任ファンドマネジャー は、「ギリシャのユーロ離脱に加え、フランスの財政緊縮路線が変わる という懸念もある。欧州は不透明感が大きく、投資家はリスク回避に動 いている」と指摘。米国の景気回復ももたつき、中国の経済成長減速も あり、「好材料に乏しい中、悪い材料に目が向くようになっている」と 話していた。

●債券は上昇、ギリシャ懸念で避難買い-日銀の付利引き下げ観測も

債券相場は上昇。ギリシャの政局混迷などを背景に内外の株式相場 がほぼ全面安となる中、投資避難先として日本国債が買い進まれた。ま た、日本銀行の超過準備預金金利(付利0.1%)が引き下げられるとの 観測も買い手掛かりになったとの指摘も聞かれた。

大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥債券運用部長は、日銀オペの札割 れや一部報道で日銀の付利引き下げの思惑も伝わり、2年債利回り が0.1%を下回ったことなどを背景に「買いムードが高まっている」と 指摘。短いゾーンから買われた後、超長期ゾーンには生命保険の買いの ほか、年金基金による利回り曲線平たん化を狙う買いも加わり、「現物 債は幅広く買いが入っている」と説明している。

東京先物市場で中心限月の6月物は、前日比8銭高い143円33銭で 開始した後に付けた143円27銭を下値にじりじりと水準を切り上げる展 開が継続。午後は一段高で取引を開始し、一時は31銭高の143円56銭 と、中心限月の日中で2010年10月21日以来の高値を記録した。終値は24 銭高の143円49銭。

●ユーロが対ドルで4か月ぶり安値、ギリシャ政局混迷で1.27ドル割れ

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで1ユーロ=1.2700ドルを割 り込み、約4カ月ぶり安値を更新した。ギリシャでは連立政権樹立に向 けた交渉が決裂し、来月にも再選挙が行われる見通しとなった。同国の ユーロ圏離脱リスクも含め、先行きに対する懸念が一段と高まり、ユー ロは対円でも一時3カ月ぶりに1ユーロ=102円を割り込んだ。

ユーロ・ドル相場は1.27ドル前半から一時、1.2681ドルまでユーロ 安が進行。1.2700ドル割れは1月17日以来で、同13日に付けた年初来安 値(1.2624ドル)に一歩近づいた。ユーロ・円も102円前半から一 時、101円91銭まで値を切り下げ、2月14日以来の安値を付けた。一 方、ドル・円相場は米経済指標の上振れを背景に1ドル=80円台を回復 した海外市場の流れが継続し、ドル買いが先行。一時80円45銭と今月3 日以来のドル高値を付けた後は、同水準付近で高止まりの状態となっ た。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の北沢純シニアバイス プレジデントは、ユーロについて「戻りはあると思うが、ここでロング (買い持ち)にするのは怖い」と言い、「多少ショートカバー(買い戻 し)が入ったところではまた売りという回転になっている」と説明。ギ リシャ問題以外にも中国の景気減速懸念などがくすぶる中、「全体的に リスク資産を抑えていこうという動き」は変わらず、ユーロを「レベル 感だけで買い戻すのは危ない」と語った。

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