【個別銘柄】MSCIで明暗、サンリオ安い、大阪チタや日信号に買い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料があった銘柄の終値は以下の通り。

MSCI指数採用・除外株:MSCI指数による定期銘柄入れ替え の内容が日本時間16日早朝に明らかになり、スタンダードインデックス に新規採用された太平洋セメント(5233)が前日比4.2%高の175円、阪 急阪神ホールディングス(9042)は5.6%高の375円。一方、除外された ほくほくフィナンシャルグループ(8377)は9.1%安の120円、日本板硝 子(5202)は3.2%安の90円、広島銀行(8379)は9.1%安の280円。こ れらの変更は5月31日の大引け段階で反映されるため、今後のファンド からの資金流出入を見込む動きが活発化した。

MSCI指数のFIF変更株:MSCI指数では外国人投資可能浮 動株比率(FIF)の変更も行われており、比率が上昇した大塚ホール ディングス(4578)が5.8%高の2500円、ジュピターテレコム(4817) が4%高の8万3500円、日本特殊陶業(5334)が1.5%高の1084円な ど。一方、比率低下の明治ホールディングス(2269)が4.8%安の3340 円、テルモ(4543)は2.9%安の3055円、MS&ADインシュアランス グループホールディングス(8725)は2.1%安の1289円など。

ニチイ学館(9792):12%安の883円。13年3月期の連結営業利益 は前期比2.3%減の114億円と、48%増益の前期から悪化する見通し。ヘ ルスケア事業の堅調、株式会社GABAの通年寄与などで5期連続増収 を見込むが、先行投資負担や介護報酬改定などの影響が重しとなる。

サンリオ(8136):9.5%安の2893円。13年3月期の連結営業利益 は前期比1%増の191億円になる見通し、と15日発表。ブルームバー グ・データによるアナリスト8人の事前の同予想平均(226億円)に届 かず、失望売りがかさんでいる。会社側は、国内直営既存店売上高を前 期比1%増と想定する。

大阪チタニウムテクノロジーズ(5726):6.1%高の2518円。チタ ンの国内価格交渉が上昇で決着し、スポンジチタンの12年度大口需要家 向け価格は前年度比で約2割上がった、と16日付の日本経済新聞朝刊が 報じた。チタン価格高による収益拡大を期待した買いが膨らんだ。東邦 チタニウム(5727)も1.4%高の1014円。

日本信号(6741):9.6%高の527円。13年3月期の連結営業利益は 前期比67%増の55億円になる見通しと、15日発表。32%減益だった前期 からの急回復を予想した。交通インフラ事業の採算性改善、ICTソリ ューション事業ではバリアフリー新法を受けたホームゲート需要の増加 などを見込む。今期配当は1株当たり13円と、前期10円からの増配を計 画した。

札幌北洋ホールディングス(8328):8.3%安の233円。13年3月期 の連結経常収益は前期比7.6%減、経常利益は54%減の226億円になる見 通し、と15日発表した。貸倒引当金戻入益の発生、役務取引等収益の堅 調で68%経常増益だった前期から一転、資金利益、信用コストを保守的 に見込む。一方で札幌北洋Hは監督官庁の認可を前提条件に、10月1日 を期日として事業子会社の北洋銀行を存続会社に合併するとも前日発表 した。

みずほフィナンシャルグループ(8411):1.8%高の116円。2013 年3月期の連結純利益は前期比3.2%増の5000億円になる見通しと、15 日に発表した。ブルームバーグ・データによるアナリスト17人の事前予 想平均(3778億円)を上回った。SMBC日興証券の中村真一郎アナリ ストは、市場にポジティブな影響を与えそうだが、トップラインの収益 予想はやや強気過ぎるのではないかと指摘した。

フランスベッドホールディングス(7840):2.8%高の147円。12年 3月期の連結営業利益は前の期に比べ2.7倍の16億2500万円だった、 と15日に発表。介護保険の給付額が増加している福祉用具貸与市場の成 長を捉え、拠点拡充などを通じメディカルサービス事業が収益を伸ばし た。13年3月期は前期比43%増の23億2000万円を計画する。今期配当は 1株当たり3円50銭と、前期3円からの増配を見込む

太陽誘電(6976):2.2%高の804円と続伸。野村証券の秋月学アナ リストは16日付の投資家向けメモで、15日開催の決算説明会で公表され た中期経営計画について、MLCC(積層セラミックコンデンサ)に依 存した収益構造からの脱却を担う非常に意欲的な計画だと指摘。同氏 は、同社復活への強い意気込みを感じられた点は好印象としつつ、成長 をけん引するとされた製品の多くで優位性を発揮するには相当な設備投 資や経営資源の投入が必要とも記述している。このほか、ゴールドマ ン・サックス証券では15日付で、目標株価を830円から900円に引き上げ た。

アシックス(7936):5.6%高の831円。13年3月期の連結営業利益 は前期比1.9%増の200億円になる見通し、と15日発表した。クレディ・ スイス証券の山手剛人シニアアナリストは、増益転換は米国での回復が 見込まれる下半期以降となる見通しだが、現在の株価は会社予想ベース で株価収益率(PER)12.4倍と割安感がある、と16日付の投資家向け メモで指摘。同証では、アシックス株への強気姿勢を継続するとした。

SMC(6273):3.6%高の1万3660円。13年3月期の連結営業利 益は前期比3.3%増の910億円になる見通し、と15日に発表した。国内外 でシェア向上のための拡販活動に注力するほか、生産効率も高め、増収 増益の確保を目指す。クレディ・スイス証券の黒田真路アナリストは16 日付リポートで、増益ガイダンスはサプライズであり、株式市場の反応 はポジティブなものが予想されると評価した。

サンドラッグ(9989):5.4%高の2580円。12年3月期の連結営業 利益は前の期比16%増の223億円となり、事前計画を4.8%上回った と、15日発表した。同時に示した今期営業益計画は前期比7.6%増の240 億円。JPモルガン証券の村田大郎アナリストは16日付リポートに、出 店数が未達となっても利益が上振れた前期決算の印象はポジティブと記 述。今期も出店数未達の懸念はあるが、堅調な既存店販売と経費コント ロールで業績計画の達成は可能と指摘した。同証では、サンドラの今期 営業利益予想を231億円から240億円に、来期を247億円から259億円に増 額修正し、目標株価は2500円から2700円に変更した。

東洋製缶(5901):2%安の981円。12年3月期の連結営業利益は 前の期に比べ4割減の151億円だったと、15日発表した。震災による一 部工場の被災、飲料用ペットボトルの減少、電池材を中心とした鋼板の 販売減少などで売上高が微減となり、原材料・エネルギー価格の上昇も 利益を圧迫した。13年3月期については、材料価格の上昇や昨年買収し た企業ののれん償却負担などが響き、連結営業益は前期比14%減の130 億円を見込む。

沢井製薬(4555):3.5%高の8540円。13年3月期の連結営業利益 は前期比10%増の165億円になる見通し、と15日に発表した。SMBC 日興証券の橋口和明アナリストは15日付リポートに、販売計画はやや意 欲的だが販管費想定が保守的、利益計画は達成圏と記述。充実した品ぞ ろえで薬局市場に強みを持つ同社は、市場平均を上回って成長すると同 氏は予想する。

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