独仏首脳:ギリシャの成長促進策を検討へ、緊縮推進が前提

15日にベルリンで初の首脳会談を行 ったメルケル独首相とオランド新仏大統領は、ギリシャがユーロ圏にと どまる条件である財政緊縮策を同国の有権者が支持する限り、独仏両国 はギリシャの経済成長を促す方策を検討する意向を表明した。

メルケル首相は同日の共同記者会見で、成長促進策の要請が検討さ れるだろうとした上で、欧州連合(EU)も「提案を用意してギリシャ に接触する可能性がある」と発言。「ギリシャはユーロ圏にとどまるこ とは可能だ」とし、「ギリシャ国民は、まさにその可否を投票で決する ことになろう」と述べた。

オランド大統領は、政策当局者がギリシャの有権者に財政緊縮策だ けでなく、それ以上の何かを提示する必要があるとの持論を主張。「投 票結果がどのようなものであろうと、ギリシャ国民の意思表示を私は尊 重するだろう」と述べた上で、「しかし私はギリシャにシグナルを発す る責任がある。ギリシャ国民が味わっている苦しみや困難をわかってい る。ギリシャのユーロ残留を可能にする成長策をわれわれが提示すると いうことを同国国民は知る必要がある」と付け加えた。

長引く危機への対応をめぐりこの数カ月間対立してきたメルケル、 オランド両首脳は一転して独仏の強い結束をアピールした。仏大統領選 でメルケル首相はサルコジ氏の再選支持を公に表明。オランド氏はメル ケル首相が財政緊縮のみに集中していると批判していた。

ギリシャの連立協議が決裂。再選挙で反救済を掲げる政党が支持を 一段と拡大し、2400億ユーロ(約24兆6000億円)の同国支援の条件が撤 回されるとの懸念が強まったことを受け、両首脳は共通の利害を見いだ した。

サマラス党首に電話

メルケル首相は、ギリシャと債権者が合意した救済プログラムが存 在し、これは守られなければならないと指摘。また6日のギリシャ総選 挙で第1党となった新民主主義党(ND)のサマラス党首と暫定政権の パパデモス首相に電話し、「ギリシャが構造的な難題を克服するのを助 け、成長を支援する用意がある」と伝えたと述べた。

メルケル首相は、オランド氏とは成長重視の比重が異なると説 明。23日のユーロ圏首脳の会合や6月末のEU首脳会議でも成長の問題 は協議されるだろうと述べた。

一方、財政協定の再交渉を主張しているオランド大統領は、成長の 側面を現実化したいと述べた上で、6月のEU首脳会議では、投資支出 やユーロ共同債など「全てのことを交渉のテーブルに乗せる必要があ る」と言明した。

原題:Merkel’s First Hollande Meeting Yields Growth Signal for Greece(抜粋)

--取材協力:Brian Parkin、James G. Neuger.

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