コンテンツにスキップする

ギリシャ選挙でリスク新段階、IMFは備え必要とラガルド氏

ギリシャが再選挙実施を決定したこ とで、欧州債務危機は危険な新段階に入った。ドイツのショイブレ財務 相は新選挙を、ギリシャがユーロ圏に残るかどうかの国民投票と位置付 けた。

先の総選挙後の政権樹立の試みは15日、挫折した。9日にわたる協 議は決裂し、ギリシャは来月再選挙を実施することになった。世論調査 では救済反対派優位が伝えられ、合計2400億ユーロ規模の救済の条件と して合意されていた計画が反故にされる可能性がある。

ショイブレ財務相はブリュッセルでの財務相会合で記者団に対し、 「これは大多数の総意だが、ギリシャがユーロ圏にとどまりたいならば 条件を受け入れなければならない」と述べた。ギリシャが救済条件を受 け入れないならばユーロ残留は「不可能だ。選挙ではどの候補も、これ を有権者から隠しておくことはできない」と強調した。

ドイツのウェスターウェレ外相も電子メールで、ギリシャの選挙で 「問われるのはギリシャの次の政府だけではない。ギリシャ国民の欧州 とユーロへのコミットメントだ」と、ショイブレ氏と同様の見方を示し た。

政策当局者らの発言はギリシャの離脱について水面下で何らかの検 討が進められていることをうかがわせる。国際通貨基金(IMF)のラ ガルド専務理事はテレビ局フランス24に、IMFは「技術的にあらゆる 事態に対して準備していなければならない」と語った。

タブー解禁

ユーロ圏からのギリシャの脱退または追放の話題はタブーだった が、ドイツを皮切りに今や公に議論されつつある。アイルランド中銀の ホノハン総裁やベルギー中銀のクーン総裁など欧州中央銀行(ECB) の当局者がメンバー国の脱退について見解を示し始めていることもユー ロ圏の分裂があり得るとの観測を誘う。

14日のユーロ圏財務相会合で「ギリシャ離脱に誰一人言及しなかっ た」とユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は述べていたが、 翌15日、先の選挙で第2党に浮上し意を強くしているギリシャの急進左 派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は、次の選挙で救済に「決定 的な終止符」を打つことを呼び掛けた。

原題:Greek Vote Escalates Crisis as Schaeuble Raises Exit Risk (1)(抜粋)

--取材協力:Jurjen van de Pol、Rebecca Christie、Jonathan Stearns、Lorenzo Totaro、Angeline Benoit、Odette Berg、David Tweed、Rainer Buergin、Ott Ummelas、Josiane Kremer、Gonzalo Vina、Gregory Viscusi、Natalie Weeks、Maria Petrakis.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE