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米国株:3営業日続落、ギリシャ懸念が重荷-資源株は大幅安

米株式相場は3営業日続落。ダウ工 業株30種平均は約4カ月ぶり安値に下げた。予想を上回る経済統計が発 表されたものの、ギリシャの政権発足難航が引き続き相場の重荷となっ た。

ドル・インデックスが過去最長の上昇局面となる中、天然資源の投 資妙味が減退し資源関連株は大幅に値を下げた。化粧品の訪問販売最大 手、エイボン・プロダクツは11%急落。コティが107億ドルでの買収提 案を撤回したことが響いた。住宅関連用品小売りで最大手のホーム・デ ポは下落。売上高の伸びが鈍化するとの同社見通しが嫌気された。住宅 建設のレナーとD.R.ホートンは上昇。米住宅建設業者の景況感を示 す指数が2007年以来の高水準に上げたことが手掛かり。

S&P500種株価指数は前日比0.6%下げて1330.66。過去3営業日 の下げは2%に拡大した。ダウ工業株30種平均は63.35ドル(0.5%)安 の12632ドルと、1月19日以来の安値に下げた。米国の証券取引所全体 での売買高は約73億株と、3カ月平均を9%上回った。

INGインベストメント・マネジメントで資産配分責任者を務める ポール・ゼムスキー氏は、「欧州情勢に対する不安だ」と指摘。「ギリ シャにとってユーロ圏離脱は悲惨なものとなるのは明らかで、国内経済 には高くつく。それでもその可能性が残る道を歩んでいるようだ。米国 の経済統計は堅調なものも見られたが、投資家は株式保有に二の足を踏 んでいる。非常に苛立たしい状況だ」と述べた。

ギリシャのユーロ圏離脱懸念を背景に米国株は3営業日続落。ユー ロは4カ月ぶり安値を付けた。今月6日の総選挙で政権発足に至らず、 連立政権樹立へ向けた交渉が続いていたが、パプリアス大統領による調 整も不調に終わり、ギリシャの再選挙実施が決定した。ニューヨーク連 銀管轄地区の製造業活動が5月に予想を上回る拡大となったことが市場 で好感されたにもかかわらず、ギリシャの行き詰まりが不安材料となり 株への投資意欲は抑えられたままだ。

安全資産

投資家が安全資産を求める動きが強まり、主要6通貨に対するド ル・インデックスが押し上げられた。同指数は12日連続で上昇してい る。資金をドルに逃避させる動きが強まったことを背景に、S&P500 種のエネルギーおよび資源関連の株価は大幅に低下した。銅生産大手フ リーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドは4.8%安。ア ルミ生産のアルコアは2.4%下落した。

世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベストメ ント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責 任者(CEO)は、ユーロ通貨圏が現体制を維持できないとみてい る。17カ国で構成されるユーロ圏がフランスとドイツ、イタリア、スペ インを軸に現在よりも小規模な通貨圏に縮小、はるかに強固な協調関係 と財政基盤に支えられるというのが最も可能性の高い展開だと予想し た。

エラリアンCEOは同社の中期経済予測をまとめたリポートで、 「向こう3-5年は欧州にとって現状維持という選択肢はない」と指摘 した。

エイボン急落

エイボンは11%安と、S&P500種の構成銘柄で最も下げが大き い。コティは前週、エイボンへの買収提示額を1株当たり24.75ドルに 引き上げ、14日までの返答を求めていた。

ホーム・デポは2.4%下落。S&Pの住宅建設株指数は2.2%上昇。 住宅建設の見通し改善が示唆されたことが背景。レナーは2.8%高。 D.R.ホートンは2.5%高で引けた。

JPモルガン・チェースは1.3%高。ジェイミー・ダイモン最高経 営責任者(CEO)が株主総会で、同行の20億ドルのトレーディング損 失について配当に影響を及ぼす理由はないと発言したことが好感され た。

グルーポンは3.7%高で取引を終えた。この日は一時27%高まで上 昇していた。

原題:Dow Falls to Four-Month Low as Greece Overshadows Economic Data(抜粋)

--取材協力:Sarah Jones、Brian Womack、Lee Spears.

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