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ギリシャ再選挙へ-政党間協議は物別れ、ユーロ離脱リスク

ギリシャでは新たに選挙が実施され ることになった。6日の総選挙後の政権樹立に向けたパプリアス大統領 の仲介は不調に終わり、ギリシャがユーロ圏を離脱するリスクが高まっ ている。

全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首は15日、 他の党首らとの協議後に「ギリシャは逆境の下で近日中に再び選挙へと 向かう」と言明した。「ギリシャ国民はわれわれに、選挙ではなく連立 政権を望み、ギリシャがユーロ圏にとどまることを望むと伝えている」 と付け加えた。

再選挙は、前回の選挙後に続いている政治空白を長引かせる。総選 挙後の手順にのっとって新政権ができないことから、恐らく来月に再選 挙が実施されることになる。世論調査は、救済反対派の急進左派連合 (SYRIZA)が議席を増やし第1党となる可能性を示唆している。 ギリシャ政府は7月初旬にも資金が底を突く可能性がある。

総選挙後の政治膠着(こうちゃく)は、2010年5月以来に交渉され た2回のギリシャ救済の条件である歳出削減の約束を同国が撤回し、最 終的にユーロ圏を離脱するとの懸念を高めている。

欧州国際政治経済研究所(ECIPE)のフレドリク・エリクソン 所長は電話インタビューで、「再選挙の実施は、ユーロ離脱が不可避と なるポイントにギリシャが徐々に近づいていることを意味する」とし、 「他のいかなる展開も今や可能性は低い」と述べた。

ドイツはけん制

ドイツのショイブレ財務相は、ギリシャがユーロ圏にとどまるため には、国際的救済合意の条件を順守する政府を選び出す必要があると発 言した。

ショイブレ財務相はブリュッセルでの欧州連合(EU)財務相会合 で記者団に、ギリシャの再選挙実施の発表は「状況を変えるものではな い」と述べた。救済と財政引き締めの「プログラムは合意済みのもの だ。必要なのは決定を下せる政府だ」と語った。

ギリシャ大統領はアテネ時間16日午後1時、政党党首会合を招集す る。選挙までの暫定政権を成立させることが目的。選挙は遅くとも4週 間後には実施する必要があるため、次回選挙は恐らく6月10日か17日に なる。

救済受け入れに反対のSYRIZAのツィプラス党首は、欧州が緊 縮財政政策を見直し、その失敗を認める必要があるとの考えを示してい る。また、前回の選挙で第1党となった新民主主義党(ND)のサマラ ス党首はこの日の協議決裂後、救済の条件を変更する必要があると発言 した。

6日の総選挙では救済支持のNDとPASOKが過半数議席を確保 できず、SYRIZAが第2党に躍進した。イトゥバ・キャピタルの資 産運用共同責任者、マルティン・ブルーム氏(ウィーン在勤)は電子メ ールで、「EUの首脳らは早期のギリシャ総選挙のリスクを過小評価し たばかりか、望ましくない再選挙の結果というリスクに十分な注意を払 っていないように思える」と指摘した。

原題:Greece to Hold New Elections, Pasok Leader Venizelos Says (2)(抜粋)

--取材協力:Paul Tugwell、Tom Stoukas、Eleni Chrepa、Jeff Black.

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