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NY外為:ユーロ、対ドルで4カ月ぶり安値-ギリシャ情勢で

15日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで続落、ほぼ4カ月ぶりの安値をつけた。ギリシャが 政権樹立に失敗し、同国がユーロ圏から離脱するとの懸念が高まったた め、安全性を求める買いがドルに入った。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のド ル指数は12日連続上昇。1973年の同指数開始以来で最長の連続上昇とな っている。スウェーデン・クローナなど高利回り通貨は上げる場面もあ ったが、下げに転じた。ドルは主要通貨の大半に対して値上がりした。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在勤)は「ユーロは一段と売り圧 力にさらされている。ギリシャでの再選挙はほぼ確実だろう」と述べ、 「ユーロ圏内の他の主要国にも影響が飛び火するかどうかがリスクだ」 と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.7%下げて1 ユーロ=1.2729ドル。一時は1月17日以来の安値となる1.2722ドルをつ けた。ユーロは対円で0.3%安の1ユーロ=102円07銭。2月16日以来安 値となる102円05銭まで下げる場面もあった。ドルは対円で0.4%高の1 ドル=80円18銭。

スウェーデン・クローナは対ドルで12日続落。ブルームバーグが記 録を取り始めた1971年以降で最も長い連続安となった。

英ポンドはユーロに対して2008年11月以来の高値に上昇。ユーロに 代わる通貨を模索する動きから買いが入った。

ドル指数は0.8%上昇して81.251だった。同指数は4月27日の下げ を最後に上昇が続いている。

ギリシャ動向

今月6日のギリシャ総選挙後の政権樹立に向けたパプリアス大統領 の仲介は15日不調に終わった。大統領は再選挙までの暫定内閣を発足さ せるため、16日に会議を開く。

再選挙は前回の選挙後に続いている政治的な空白を長引かせるだけ でなく、2400億ユーロのギリシャ救済の条件である歳出削減の約束を撤 回するのではないかとの懸念を再び強めている。

ギリシャ紙が主催した世論調査によると、救済反対派の急進左派連 合(SYRIZA)が議席を増やし第1党となる可能性を示唆してい る。

「約束は無効に」

ウエストパックのシニア為替ストラテジスト、リチャード・フラヌ ロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「SYRIZAのツィプラス党首が 選挙に勝ち、公約を守るのであれば、それは救済策に対するギリシャの 約束が無効になることを意味する」と述べ、「6月か7月に悪い結果が 出そうな雰囲気だ」と続けた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した1-3月の 域内総生産(GDP、速報値)は前期比変わらず。ブルームバーグがま とめたエコノミストの調査では中央値で0.2%減が見込まれていた。こ の統計に反応して、ユーロは一時上昇する場面もあった。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去6カ月間で4%下落。ドルは2.1%上昇。円 は2.3%の下落となっている。

原題:Euro Falls to 4-Month Low as Greece Turmoil Spurs Safety Demand(抜粋)

--取材協力:Emma Charlton.

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