スペインの銀行債権資産処理、信頼回復に不十分-アナリスト

この3年弱で4回目となるスペイン の銀行不良資産処理の取り組みは、銀行業界への信頼を回復させるには 極めて不十分との見解をアナリストが示した。同国の銀行は不動産バブ ル崩壊により不良債権を抱えた。

ラボバンク・インターナショナルのクレジット・アナリスト、オリ ー・バロウズ氏は不良債権処理について、「なぜスペインがわざわざ行 ったのか理解できない」とした上で、不良資産の受け皿となる「バッド バンクに関する重大な発表を多くの人が期待していたが、実際は不動産 帳簿の一部に対する追加引当金しか講じられなかった」と説明した。

政府が義務付けた引当金積み増しのコストの概要を銀行が示したも のの、アナリストがこの引当金でも不十分だと指摘したことを受け、14 日のスペイン株式市場では銀行株が下落。同国債利回りはこの5カ月で 最高水準となった。

スペイン政府は11日、不動産融資の焦げ付きに備えるため銀行に引 当金約300億ユーロ(約3兆700億円)を積み増すよう義務付けると発表 した。2月には538億ユーロの引当金や資本の積み増しを命じていた。

バロウズ氏は、スペインのリセッション(景気後退)が深刻化し、 失業率が24%を超える中で、最新の計画が不動産以外の資産の損失拡大 リスクを認めなかったことが特に失望を買ったと説明。ノムラ・インタ ーナショナルのアナリスト、ダラ・クイン氏はリポートで、子会社設立 を通じて銀行の不動産資産を切り離す方法や時期が不透明だと指摘し た。バロウズ氏は、「われわれは第5弾の不良資産処理を予想してい る」と語った。

原題:Spain’s Bank Cleanup Seen Falling Short as Lenders Tally Costs(抜粋)

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