PIMCO:ユーロ圏は現体制を維持できない-中期経済予測

債券ファンド最大手の米パシフィッ ク・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、ユーロ通貨圏 が現体制を維持できないとみている。

モハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は同社の中期経済 予測をまとめたリポートで、「向こう3-5年は欧州にとって現状維持 という選択肢はない」と指摘した。

同CEOは、17カ国で構成されるユーロ圏がフランスとドイツ、イ タリア、スペインを軸に現在よりも小規模な通貨圏に縮小、はるかに強 固な協調関係と財政基盤に支えられるというのが最も可能性の高い展開 だと予想した。

14日の外国為替市場で、ユーロは対ドルで約4カ月ぶりの安値に下 落。ギリシャの政治空白を受けて、欧州当局者の間では同国が初のユー ロ離脱国となる可能性が視野に入り始めた。

エラリアンCEOは同社ウェブサイトに15日掲載されたリポート で、PIMCOは世界経済の中期的な見通しについて、1年前よりも悲 観的な見方をしていると説明。先進国の向こう3-5年の経済成長率が 年平均1%となる一方、新興国は5%成長するとした。昨年は先進国が 2%、新興国は6%それぞれ成長すると予想していた。

同ECOはリポートで、欧州と比べると米国は「良好に見える」と 予想、向こう3-5年は成長率と金融安定性で欧州を上回るとの見通し を示した。

PIMCOの経済予測は、同社の本社で先週開催された3日間のフ ォーラムで作成された。同フォーラムは向こう数年間に投資を行う際の 参考となる「防柵」を設けることを目的としている。

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