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鉛相場上昇か-電池向け需要が過去最高水準、供給追い付かず

鉛相場が上昇するとの見方が広がっ ている。鉛供給は5年間にわたって過剰となっていたが、電池向け需要 が過去最高水準に達する一方、鉱山供給が追い付かず不足に転じてい る。相場は今年に入って上昇後、下落している。

ロンドン金属取引所(LME)の指定倉庫の鉛在庫は過去最高水準 に達した昨年10月以降、9.3%減少している。マッコーリー・グループ の推計によると、来年は需要が供給を15万トン上回る見通し。この量 は、米国の鉱山生産量の約半年分に相当する。ブルームバーグがアナリ スト18人を対象に実施した調査の中央値によると、10-12月(第4四半 期)の相場平均は1トン当たり2273ドルと、現行水準を12%上回ると予 想されている。

鉛消費は工業化と新技術の導入に伴って拡大している。鉛はフォー クリフト車や携帯電話の電波中継塔などあらゆる用途の電池に利用さ れ、BNPパリバの推計によれば、電池向けは全体の鉛需要の2倍以上 のペースで伸びている。マッコーリーによると、新規鉱床の開発が進ま ず今年の鉱山供給は3年ぶりの低い伸びにとどまる見込み。スイスのエ クストラータはカナダの鉱山を来年閉鎖する予定だ。約50年間にわたっ て採掘したため収益に結び付く品位の鉱石が枯渇した。

マッコーリーのアナリスト、ダンカン・ホッブズ氏(ロンドン在 勤)は「需要が増加しているなら新規供給が必要だ」と指摘。「供給サ イドでは少なくとも向こう2-3年、中国以外で主要な新規供給は望め ない」と述べた。

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