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世界最大の海運ヘッジファンド、強気に転じる-大型タンカー

世界最大の海運ヘッジファンド、タ フトン・オセアニックが超大型タンカーの収益見通しについて、4年ぶ りに強気に転じた。米国によるエネルギーの自立推進に伴い世界の原油 のうち中国への供給分が増えているためだ。

政府のデータによると、米国の原油輸入量が13年ぶりの低水準に落 ち込む一方、中国の輸入量は過去最高水準に達している。このため、タ ンカーの航行距離が延び余剰運搬能力は効率的に減少している。約13億 ドル(約1040億円)相当の資産を運用するタフトン・オセアニックの調 査ディレクター、アンドレアス・ベルガッティス氏(香港在勤) は、200万バレル積みの超大型タンカー(VLCC)の1日当たりの収 益の平均が今年4万ドルと、昨年と比較して81%増加するとの見通しを 示した。

米国の3倍以上のペースで経済成長を遂げる中国のタンカー輸送需 要は過去3年間で39%増加している。原油の購入先はアンゴラからベネ ズエラに及び、貿易パターンが変化しVLCCの需要が拡大している。 海上運賃先物契約(FFA)取引では2万946ドルが見込まれており、 ベルガッティス氏の予想はこのほぼ2倍の水準となる。

ベルガッティス氏は「誰もまだこの新たな状況に気付いていない」 と指摘。「米国の原油輸入の減少は朗報だ。VLCCが減少分を大西洋 から長距離航路でアジアへ運搬することになるからだ」と述べた。

世界最大の船舶ブローカー、クラークソン(ロンドン)によると、 VLCCの収益は今年、31%増加し4万1295ドルとなった。昨年は4 万9104ドルから7254ドルの間で変動し、平均は2万2137ドルだった。

--取材協力:Jim Polson.

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