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債券は反落、高値警戒感で売り優勢-40年入札結果受け超長期は堅調

債券相場は反落。ギリシャの政局 混乱やユーロ離脱観測などを背景に上昇した前日の米国債相場の流れ を引き継ぎ、先物が1年半ぶり高値圏まで達した反動で午後に下げに 転じた。半面、この日に実施された40年債入札結果は順調となり、超 長期債は堅調推移となった。

RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、「午後に入っ て、国内株が持ち直してきたほか、高値警戒感から先物に売りが出た。 一方、超長期債は堅調。事前に調整したこともあって、40年債入札結 果が良かったので支援材料になっていると思う」と述べた。

東京先物市場で中心限月6月物は3営業日ぶりに反落。前日比15 銭高い143円48銭で始まり、直後に143円50銭まで上昇。中心限月 の日中ベースで2010年10月29日以来の高値を付けた。しかし、午後 に入ると売りが優勢となり、一時は10銭安まで下落。結局は8銭安の 143円25銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の322回債利回り は前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い0.835%で開始。10年10 月6、7日に付けた03年以来で最低水準の0.82%に接近。その後は

0.84%で推移したが、午後2時前後に1bp高い0.85%に上昇した。5 年物の103回債利回りは0.5bp高い0.24%。

一方、超長期債は買いが優勢。20年物の135回債利回りは1bp 低い1.635%と、10年10月以来の低水準で開始。その後は横ばいの

1.645%まで売られたが、入札結果発表後には再び1.635%に下げた。 30年物の36回債利回りは1.5bp低い1.805%と、10年10月以来の低 水準を付けた。

40年債入札、応札倍率上昇

財務省がこの日実施した40年利付国債(5月発行、5回債)の利 回り競争入札の結果によると、最高落札利回りは2.04%となり、事前 予想の2.06%を下回った。投資家の需要の強さを示す応札倍率は3.99 倍と、前回の3.61倍を上回り、10年11月以来の高水準となった。

40年債入札について、三井住友海上あいおい生命保険経理財務部 の堀川真一部長は「強い結果だった。30年と40年債との利回り格差 が拡大していたので買いやすくなったためだろう」と分析した。

日本相互証券によると、この日入札された40年物の5回債利回り は、業者間取引では2.035%で寄り付いた。一時2.05%まで上昇した 後、2.04%付近で取引されている。

午後に先物中心に下落したことについて、40年債入札結果を受け て超長期債に買いが入った半面、フラット(平たん)化圧力が働いた ことやヘッジ売りなどが先物や中期ゾーンに出たとの見方が出ていた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「40年債入札 は強めの結果となったものの、投資家の需要がどの程度あったのか不 透明。新発債なので証券会社は在庫を抱える形だが、相場の重しにな っているのではないか。17日に5年債入札を控えて、残存5-7年ゾ ーンは上値が重くなった」と説明した。

朝方は買いが先行した。SMBC日興証券の山田聡チーフクオン ツアナリストは、「きのうの米国市場で金利が大幅に低下し、株安とな った地合いを引き継いだ」と話した。14日の米債相場は上昇。ギリシ ャのユーロ圏離脱懸念が広がる中、同国の主要政党は政権樹立に向け た協議を継続する姿勢を示している。ドイツの地方選挙でメルケル首 相率いる国政与党のキリスト教民主同盟(CDU)が敗れたことも手 掛り。米10年債利回りは前週末比7bp低下し1.76%程度。

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