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米国株:ダウ平均が1月来の安値-ギリシャのユーロ離脱警戒

米株式相場は続落。ダウ工業株30種 平均は1月以来の安値をつけた。ギリシャの新政権樹立が難航してお り、同国がユーロ圏から離脱するとの見方が強まっている。

S&P500種株価指数のセクター別では金融株とエネルギー株の下 げがきつい。欧州の銀行株が軟調となる中、JPモルガン・チェースと バンク・オブ・アメリカ(BOA)が下落。アルコアやシュルンベルジ ェなど商品関連株も下げた。コンピューターウイルス対策ソフトウエア メーカーのシマンテックはゴールドマン・サックス・グループの投資判 断引き下げを嫌気して下落。

S&P500種株価指数は前営業日比1.1%安の1338.35と、2月2日 以来の安値水準。ダウ工業株30種平均は125.25ドル(1.0%)下げ て12695.35ドル。米国株オプションの指標であるシカゴ・オプション取 引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は10%上昇 し、21.87と、ほぼ4カ月ぶり高水準。VIXはS&P500種の下落に備 えたコストを示す。米証券取引所全体の売買高は約66億株と、過去3カ 月の平均並みとなった。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズで約147億ドル相当の 資産運用に携わるマデリン・マトロック氏は「不安レベルは確実に高ま っている。現在、欧州全体の政治情勢がまさに焦点となっている。今後 の行方は誰にも分からず、市場は何よりも不透明感を嫌う」と指摘し た。

世界的な株安

ギリシャ総選挙後の政局混迷は2週目に入り、世界的な株安となっ た。同国では挙国一致内閣が樹立されず、再選挙の可能性を払しょくで きないでいる。急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は欧州 が財政緊縮策を見直すべきだと主張する一方、同党としてはユーロ圏残 留を望んでいると述べた。

欧州の危機が拡大するとの懸念を背景に、クレジット・デフォル ト・スワップ(CDS)市場ではスペイン債を保証するコストが過去最 高に上昇した。ドイツ最大の人口を抱える州の議会選では、メルケル首 相率いる国政与党のキリスト教民主同盟(CDU)が敗れ、国政野党の 社会民主党(SPD)が地方政府の掌握をさらに強める結果となった。

ウェルズ・ファーゴ・アドバンテージ・ファンズのチーフ株式スト ラテジスト、ジョン・マンリー氏(ニューヨーク在勤)は「懸念材料が 多いのは明白だ」と指摘。「ギリシャのユーロ離脱の確率は高まってい る。互いに異常な度胸比べになっている。ギリシャは非常に民主的なプ ロセスを示しているだけに、デフォルト(債務不履行)の可能性を高め ている。欧州当局は何か手を打たなければならない」と述べた。

欧州銀行株指数が2.8%安となる中、米国の銀行株も下げた。前週 末に9.3%の急落を演じたJPモルガンはこの日3.2%下落。BOA は2.7%、シティグループは4.1%それぞれ下げた。

JPモルガン

格付け会社フィッチ・レーティングスは11日、JPモルガンの長期 信用格付けを「AA-」から「A+」に1段階引き下げた。同行が20億 ドル(約1600億円)のトレーディング損失を明らかにしたことについ て、フィッチは「JPモルガンのリスク許容度やリスク管理、慣行、監 視に関する疑問が生じる」と指摘した。

米政府から受けた救済資金の返済を目指しているアライ・ファイナ ンシャル(旧GMAC)の住宅金融子会社レジデンシャル・キャピタル (ResCap)は14日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適 用を申請した。

24銘柄で構成するゴールドマン・サックス商品指数(S&P GSCI商品指数)は1.1%下落。シュルンベルジェは2.3%、アルコア は1.6%それぞれ下落した。

シマンテックは1.4%下落。ゴールドマンは投資判断を「中立」か ら「売り」に引き下げた。利益率とキャッシュフローの悪化を理由に挙 げている。

一方、ベスト・バイは1.5%上昇。創業者リチャード・シュルツ氏 の会長職辞任を発表した。ブライアン・ダン前最高経営責任者 (CEO)が従業員と不適切な関係にあるとの疑惑について、シュルツ 氏は取締役会監査委員会への適切な報告を怠っていたことが内部調査に よって明らかになった。

原題:Dow Falls to Lowest Level Since January Amid Greece Exit Concern(抜粋)

--取材協力:Alexis Xydias、Zijing Wu、Sarah Frier.

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