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5月14日の米国マーケットサマリー:S&P500種は3カ月ぶり安値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2835   1.2917
ドル/円             79.87    79.93
ユーロ/円          102.51   103.26


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       12,695.35     -125.25   -1.0%
S&P500種           1,338.35     -15.04    -1.1%
ナスダック総合指数    2,902.58     -31.24    -1.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .27%        +.01
米国債10年物     1.78%       -.06
米国債30年物     2.94%       -.07


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,561.00    -23.00   -1.45%
原油先物         (ドル/バレル)   94.17     -1.96    -2.04%

◎外国為替市場

14日のニューヨーク外為市場ではユーロが対ドルでほぼ4カ月 ぶりの安値に下落。ギリシャの政権樹立が難航していることから、 欧州当局者はギリシャがユーロ圏加盟国の中で初のユーロ離脱国と なる可能性を視野に対応を検討し始めている。

ユーロは対円で続落。ギリシャ救済策に反対する急進左派連合 (SYRIZA)は連立政権入りを拒否した。主要6通貨に対する インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は、11日連続 で上昇。英ポンドは対ユーロで2008年以来の高値をつけた。投資 家が安全性を求めているのが背景だ。

一方オーストラリア・ドルは対米ドルで下落。今年に入って初 めてパリティー(等価)を割り込んだ。世界的な株価や商品の値下 がりが影響した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル為替戦略責任者、 マーク・チャンドラー氏は「問題は現在の欧州には火種が多く存在 していることであり、ギリシャはその一つに過ぎない」と述べ、 「ギリシャ国民はユーロ圏にとどまることを望んでいるが、政府は 救済条件の再交渉を望んでいる」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時16分現在、ユーロは対ドルで

0.5%安の1ユーロ=1.2854ドル。一時は1.2825ドルと、1月 18日以来の安値まで下げた。ユーロは対円では0.6%下げて1ユー ロ=102円63銭。一時は2月16日以来の安値となる102円23銭 を付けた。円は対ドルで0.1%上げて1ドル=79円84銭。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。S&P500種株価指数は2月以来の安値をつけ た。ギリシャの新政権樹立が難航しており、同国がユーロ圏から離脱す るとの見方が強まっている。

ニューヨーク時間午後4時の暫定値によると、S&P500種株価指 数は前営業日比1.1%安の1338.35。ダウ工業株30種平均は125.25 ドル(1.0%)下げて12695.35ドル。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズで約147億ドル相当 の資産運用に携わるマデリン・マトロック氏は「不安レベルは確実に高 まっている。現在、欧州全体の政治情勢がまさに焦点となっている。今 後の行方は誰にも分からず、市場は何よりも不透明感を嫌う」と指摘し た。

ギリシャ総選挙後の政局混迷は2週目に入り、世界的な株安となっ た。同国では挙国一致内閣が樹立されず、再選挙の可能性を払しょくで きないでいる。急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首は欧州 が財政緊縮策を見直すべきだと主張する一方、同党としてはユーロ圏残 留を望んでいると述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは7カ月ぶり低水準を付けた。 ギリシャのユーロ圏離脱懸念が広がる中、同国の主要政党は政権樹 立に向けた協議を継続する姿勢を示している。

ドイツの地方選挙でメルケル首相率いる国政与党のキリスト教 民主同盟(CDU)が敗れたことも手掛りして米国債は2営業日続 伸となり、7年債利回りは過去最低の1.1679%を付けた。2年物 金利スワップレートと同年限の米国債利回りとの格差は1月以降で 最大に広がった。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債ト レーディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「ギリ シャがユーロから離脱する可能性があるとの見方が強まっており、 欧州発の懸念は続いている」と指摘。「世界の成長懸念もなくなっ ておらず、米国債にはプラスの環境が続いている。押し目買いの動 きから、利回りは低下に向かうだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク 時間午後2時45分現在、10年債利回りは前週末比5ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下し1.79%。一時、昨年10月 4日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率1.75%、2022年5 月償還)価格は、14/32上げて99 21/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。年初来の上昇分を帳消しにし た。欧州の債務危機が深刻化しているとの懸念を背景にドルが上昇 したことで、代替投資先としての金の需要が減退した。この日は他 の貴金属市場も軒並み値下がりした。

ドルは対ユーロで3カ月ぶりの高値となった。ギリシャで新政 権樹立協議が難航する中、ユーロ圏当局者は前例のない加盟国離脱 が現実となった場合の影響などについて検討し始めている。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ) のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、 「欧州への不安から、ドルに買いが集まっている」と指摘。「金の 軟調な地合いは続くだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物6月限は前週末比1.5%安の1オンス=1561ドルで終了。一時 は1555ドルと、昨年12月30日以来の安値を付けた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。ほぼ5カ月ぶりの安値とな った。ギリシャがユーロ圏を離脱するとの観測が高まりつつあるこ とや、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が原油価格は一段 と下落するとの見方を示したことが背景。

ギリシャでは挙国一致内閣に向けた協議で合意を打ち出せられ ず、ユーロ圏当局者は同国のユーロ離脱の可能性について検討し始 めている。サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は13日、原油価格が 現在の水準よりも下落することを同国は望んでいると話した。石油 輸出国機構(OPEC)のデータによれば、サウジの生産量はほぼ 30年ぶりの高水準となっている。

BNPパリバ・プライム・ブローカレッジ(ニューヨーク)の ディレクター、トム・ベンツ氏は「ギリシャは連立政府を樹立する ことができないでいる。現時点では欧州が最大の問題だ」と指摘。 「サウジが何か発言すると、市場は耳を傾ける。サウジはここしば らく、相場を下落させようと発言を試みている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物6月限は前 週末比1.35ドル(1.40%)安の1バレル=94.78ドルで終了。中 心限月としては昨年12月19日以来の安値となった。2月24日に 付けた終値ベースの年初来高値109.77ドルからは14%値下がりし ている。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Shigeki Mori 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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