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米国債:上昇、ギリシャ懸念-10年債利回り7カ月ぶり低水準

米国債相場は上昇。10年債利回りは 7カ月ぶり低水準を付けた。ギリシャのユーロ圏離脱懸念が広がる中、 同国の主要政党は政権樹立に向けた協議を継続する姿勢を示している。

ドイツの地方選挙でメルケル首相率いる国政与党のキリスト教民主 同盟(CDU)が敗れたことも手掛りに米国債は2営業日続伸となり、 7年債利回りは過去最低の1.1679%を付けた。2年物金利スワップレー トと同年限の米国債利回りとの格差は1月以降で最大に広がった。

グッゲンハイム・パートナーズ(ニューヨーク)の米政府債トレー ディング担当ディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「ギリシャがユ ーロから離脱する可能性があるとの見方が強まっており、欧州発の懸念 は続いている」と指摘。「世界の成長懸念もなくなっておらず、米国債 にはプラスの環境が続いている。押し目買いの動きから、利回りは低下 に向かうだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前週末比7ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)低下し1.76%。一時、昨年10月4日以来の低水準を付け た。同年債(表面利率1.75%、2022年5月償還)価格は、21/32上げ て99 28/32。

8週連続高

週間ベースでは、10年債は前週までの段階で8週連続高と、1998 年10月までの9週連続高以来の長期上昇局面となった。98年当時は、ロ シアが8月に通貨ルーブルの実質切り下げと債務再編について発表した ことを手掛かりに、米国債への逃避需要が高まった。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレクタ ー、ラリー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「全ては欧州次第 だ。ギリシャのユーロ圏離脱の可能性やその影響をめぐる話が多く聞か れる」とした上で、「質への逃避の動きが出ており、米国債への需要が 見られる状態だ」と続けた。

JPモルガン・チェースの債券戦略グローバル責任者、テリー・ベ ルトン氏(ニューヨーク在勤)は、顧客向けリポートで、質への逃避の 動きが「加速」し、10年債利回りは1.5%に低下すると分析している。

リポートで同氏は「欧州の政治面での動きは明確に悪化方向へと転 換した」と記した。

スワップレートとの格差

RBS証券の外国債券ストラテジスト、重見吉徳氏は2年物金利ス ワップレートの上昇を見込んでいる。欧州債務危機の深刻化で、銀行が 保有債券で損失を抱えるとの懸念が高まっていることが理由。

同氏によれば、2年物金利スワップレートと同年限の米国債の利回 りの格差は、14日時点の39bpから50bpに拡大する可能性がある。

原題:Treasuries Rally on Greek Concern, 7-Year Yield Falls to Record(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo、Tj Marta.

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