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5月14日の欧州マーケットサマリー:株は反落、スペイン債下落

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2844   1.2917
ドル/円             79.84    79.93
ユーロ/円          102.54   103.26


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  247.43     -4.54    -1.8%
英FT100     5,465.52   -110.00   -2.0%
独DAX      6,451.97   -127.96   -1.9%
仏CAC40    3,057.99   -71.78    -2.3%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .06%        -.03
独国債10年物     1.46%       -.06
英国債10年物     1.88%       -.09


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,558.50    -24.50   -1.57%
原油 北海ブレント        110.88     -1.38    -1.23%

◎欧州株式市場:反落、ギリシャのユーロ離脱観測高まる

14日の欧州株式相場は反落。ストックス欧州600指数は3営業日ぶ りに下落した。ギリシャがユーロ圏離脱に近づいたとの見方に加え、ド イツの地方選挙でメルケル首相率いる国政与党のキリスト教民主同盟 (CDU)が社会民主党(SPD)に敗れたことが手掛かり。

銀行株の下げが目立ち、英銀HSBCホールディングスは1.5% 安。半導体メーカー欧州2位の独インフィニオン・テクノロジーズはペ ーター・バウアー最高経営責任者(CEO)の辞任決定を受けて、値下 がりした。オランダの金融サービス最大手、INGグループは6%下 落。オランダ政府による同社救済を欧州当局が再調査するのが嫌気され た。

ストックス欧州600指数は前週末比1.8%安の247.43で終了。業種別 指数は19指数すべて下落した。6日に総選挙を終えたギリシャではいま だに政権が樹立されず、救済受け入れで合意した緊縮策は実行されない 恐れが濃厚になってきた。このため、ストックス欧州600の年初来上昇 率は1.2%に縮んでいる。

LGTキャピタル・マネジメントのシニア市場アナリスト、アレッ サンドロ・フェッツィ氏は「ギリシャに新政権が不在では、今週の金融 市場では不安定と変動が繰り返されるだろう」と述べ、「6月に再選挙 となるのだろうが、そうなれば投資家の不安感は長引く。特にスペイン に関して感染リスクが懸念されるからだ」と付け加えた。

この日開催のユーロ圏財務相会合はギリシャやスペイン情勢を協議 するもよう。同日の西欧市場では、全18カ国で主要株価指数が下落し た。

◎欧州債券市場:スペイン債利回り上昇、5カ月ぶり6.3%台

14日の欧州債市場ではスペイン10年債利回りが5カ月余りで初 めて6.3%を突破した。ギリシャがユーロ圏から離脱する可能性が高 まったほか、ドイツのメルケル首相が率いる国政与党が地方選で敗北 したことが手掛かり。

高格付け国債を選好する動きから、ドイツとフィンランド、オラ ンダの国債利回りが過去最低を更新した。スペイン国債の保証コスト は過 去最高を付けた。イタリア10年債利回りは1月以降で最大の上げ。 ユーロ圏の鉱工業生産は3月に予想に反して減少した。15日公表され るGDP(域内総生産)統計で、ユーロ圏経済は1-3月(第1四半 期)に縮小したとみられている。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の債券 ストラテジスト、アキレアス・ゲオルゴロプロス氏は、「ギリシャの政 局行き詰まりが引き続きリスクプレミアムを押し上げ、スペイン国債 が下げ続けている」とし、「全てはリスクオフ(リスク回避)の状況に 入りつつある」と語った。

ロンドン時間午後4時現在、スペイン10年債利回りは前週末比 22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の6.23%。一時 は6.36%まで上げ、昨年11月30日以来の6.3%台に乗せた。同国 債(表面利率5.85%)価格はこの日、1.56下げ97.275となった。

イタリア10年債利回りは1月30日以降で最大の上げとなる28 bp上昇した後、20bp上昇の5.71%となった。2年債利回りは32 bp上げ3.32%。一時は42bp上昇し、上げ幅としては1月16日 以降で最大となった。

ドイツ国債利回り

ドイツ国債の2年、5年、10年、30年物の各利回りは過去最低 まで低下。30年物利回りは一時、13bp低下し2.072%。10年債利 回りは1.434%まで下げ、5年債利回りは0.479%まで低下した。2 年債利回りは0.055%を付けた。

オランダ10年債利回りは8bp下げ1.95%となった。同年限の フィンランド国債は3日続伸し、利回りは1.79%まで低下した。

◎英国債券市場:10年債利回り、過去最低を更新-質への逃避

14日の英国債相場は上昇し、10年債利回りが過去最低を記録し た。ギリシャが連立交渉の行き詰まりからユーロ圏を離脱するとの観 測が強まり、比較的安全とされる英国債の需要が高まった。

英10年債は2営業日続伸。ギリシャの救済合意に反対する最大 勢力の急進左派連合(SYRIZA)が連立政権入りの提案を拒否し たことで、政治的混迷は一段と深刻化した。

インベステック銀行(ロンドン)のアナリスト、ブライアン・バ リー氏は「けさはリスク回避の動きに、逃避先の資産が恩恵を受けた」 と述べ、「ギリシャが実際にユーロから離脱する公算が大きく膨らんで おり、そうなれば危険な前例となる可能性があり、統一通貨の安定性 と将来が疑問視されている。残り少ない逃避先の一つとみなされる英 国債が買われている」と続けた。

ロンドン時間午後4時26分現在、10年債利回りは前週末比9ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.87%。一時は

1.86%まで下げ、ブルームバーグが1989年にデータ集計を開始して 以来の最低を付けた。同国債(表面利率4%、2022年3月償還)価 格はこの日、0.895上げ119。

30 年債利回りは7bp低下し3.19%。3月13日以来の低水準 となる3.173%まで下げる場面もあった。

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