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今日の国内市況(5月14日):株式、債券、為替市場

きょうの国内市場の株式、債券、為替相場 は以下の通り。

●TOPIX4日続落、欧州政情懸念し輸出安い-業績失望の武田薬も

東京株式相場は、TOPIXが小幅ながら4日続落。欧州の政情不 透明感から円が対ユーロで高止まり、業績懸念で輸送用機器やゴム製 品、精密機器など輸出関連株が安い。決算内容を受けた個別の選別色も 強く、今期営業減益予想の武田薬品工業、前期利益が従来計画を下回っ た住友電気工業は急落した。

TOPIXの終値は前週末比1.70ポイント(0.2%)安の756.68。 一方、日経平均株価は同20円53銭(0.2%)高の8973円84銭。東証1部 の下落銘柄数は1198と上昇の391を大きく上回る状況だったが、ファナ ックやファーストリテイリングなど指数寄与度の高い銘柄が上げた影響 で、日経平均は4営業日ぶりに反発した。

ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズの藤原正邦代表取締役 は、欧州では中央銀行の長期資金供給による効果が薄れ、各国の政情不 安に視点が移っており「相場の一段高には何らかの資金供給が必要な段 階に来ている」と言う。また、中国の預金準備率引き下げに関しては 「インパクトが小さく、政策金利を引き下げる必要がある。同国経済に 対する投資家の懸念は高まっている」と話していた。

●債券先物続伸、ギリシャ懸念や需給の良さが支え-あす40年債入札

債券市場で先物相場は小幅続伸。ギリシャをはじめ欧州債務懸念の 強まりを背景に、相対的な安全資産の日本国債に対する需要が強まっ た。あすの40年債入札に向けた売りが重しとなっていたが、午後に入る とやや買い戻された。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、「米国株が下落すれば、米国債や独国債利回りが低下し、日本国 債も買わざるを得ない。長期金利が0.82%を割り込めば2003年に近い状 況となるだろう」と指摘。一方、日中取引では「あすの40年債や17日の 5年債入札に向けた売りが出た」とも語った。

東京先物市場で中心限月の6月物は、前週末比3銭安い143円29銭 で始まり、午前9時50分前後には143円20銭まで下落した。しかし、そ の後は徐々に値を戻し、午後2時半前後には3銭高まで上昇。結局は1 銭高の143円33銭で引けた。現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物の322回債利回りは横ばいの0.85%で始まり、いったんは0.5ベーシ スポイント(bp)高い0.855%に上昇。午前の取引終了前から再び0.85% で推移している。

●ユーロが対ドルで1月以来の安値、ギリシャ政局不透明で売り優勢

東京外国為替市場ではユーロが対ドルで1ユーロ=1.2900ドルを割 り込み、1月以来の安値を更新した。ギリシャの連立交渉の行き詰まり やドイツ州議会選挙での国政与党の敗北など、欧州の政治不安が高ま り、ユーロを売る動きが先行した。

ユーロ・ドル相場は一時、1.2875ドルと1月23日以来の水準までユ ーロ安・ドル高が進行。その後も1.2900ドルを下回ったままで、午後4 時35分現在は1.2878ドル前後となっている。一方、ドル・円相場は1ド ル=80円ちょうど前後でもみ合った。

バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、ギリ シャでは再選挙をしても状況が改善するとの見通しが立たず、むしろユ ーロ離脱というテールリスクが意識され、「どうなるかわからないとい うことに対する不安」があると説明。「この混乱が続く限り、もう少し ユーロ売り圧力は続くかもしれない」と語った。

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