機関投資家、米株への弱気な見方が大きく後退-個人と対照的

個人投資家の米国株離れが約30年ぶ りの速いペースで進む一方で、機関投資家による米国株への弱気な見方 は2008年以来の大幅な後退を記録している。

米商品先物取引委員会(CFTC)によれば、機関投資家の運用担 当者が抱えるS&P500種株価指数のネットのショートポジション(売 り持ち)は1万9375枚。昨年9月の4年ぶりの高水準から82%減少し た。米国の投資信託からの資金流出が4月には180億ドル(約1兆4400 億円)と、少なくとも1984年の以来の大きさに達したとする米投資信託 協会(ICI)の速報データとは対照的だ。

ヘッジファンドなど機関投資家は、昨年10月以後23%値上がりした S&P500種が今後も上昇することに賭けている。今年1-3月期決算 では、S&P500種構成企業のうち69%が見通しを上回る利益を計上し ており、エコノミストらは今年の米経済成長の加速を見込んでいる。

ハイマーク・キャピタル・マネジメントのデービッド・ゲーツ最高 投資責任者(CIO)は9日の電話インタビューで、「機関投資家から は株式がかなり魅力的に見える。基調となる経済は今年、どんな想定よ りもずっと大きな回復力を示している」と述べた。

先週の米株式相場は下落。S&P500種が前週末比1.2%安 の1353.39となった。米銀JPモルガン・チェースが20億ドルのトレー ディング損失を明らかにしたことや、総選挙後の政権の枠組みがはっき りしないギリシャのユーロ圏離脱の可能性をめぐる懸念が響いた。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の グローバル株式責任者、ニール・カシュカリ氏は10日の電話インタビュ ーで、「個人投資家は金融危機のショックにおびえ、その恐怖を引きず っている」と指摘した上で、「プロの投資家は株式市場に戻り、ファン ダメンタルな理由で買っている」と語った。

原題:Money Managers Missing Rally Dump Bearish Bets Most Since 2008(抜粋)

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