米投機家の商品買い越し、今年に入って最大の減少

米投機家による商品相場上昇を見込 む買い越しが昨年11月以降で最大の落ち込みを示した。ギリシャの組閣 が難航していることに加え、中国の工業生産の伸びが予想を下回ったこ とから商品相場は年初来の上昇分を失った。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、資産運用会 社による米国の商品18銘柄の先物とオプションの買い越しは8日終了週 に19%減の72万3239枚となり、昨年11月22日以降で最大の減少率を示し た。商品24銘柄で構成するS&P・GSCI指数は8営業日で6.5%下 げ、2008年12月以降で最長の下落相場となった。

ギリシャで6日実施された選挙の後も政治的行き詰まりが続き、財 政緊縮策の実行が脅かされていることから、ユーロ相場は11日、3カ月 ぶりの低水準に下落。ギリシャがユーロ圏を離脱せざるを得ないとの見 方が再燃している。米JPモルガンが20億ドルの取引損失を出したこと を受け、世界の経済成長が低迷し企業収益も鈍化するとの観測が高ま り、先週は世界の株式市場で1兆ドルを超える時価総額が失われた。

ダブルライン・キャピタル(ロサンゼルス)で約300億ドル相当の 運用に携わるジェフリー・シャーマン氏は「市場は世界経済成長のシナ リオを信じていない」と指摘。「欧州では困難な状況が続いている。大 半のエコノミストはリセッション(景気後退)を予想しており、そのよ うな見方が主流になっている」と述べた。

S&P・GSCI指数は先週、1.7%低下。11日には640.46と、昨 年12月22日以来の低水準まで下げた。

原題:Bullish Wagers Plunge Most in 2012 on Greek Impasse: Commodities(抜粋)

--取材協力:Millie Munshi.

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