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東邦亜鉛:豪で亜鉛鉱石を3割増産、資源事業「収益の柱に」-新中計

亜鉛製錬で国内3位の東邦亜鉛は、 豪州での亜鉛鉱石の生産を35%拡大する計画だ。新たな保有鉱山が7月 にも本格操業を開始することが寄与する。国内の製錬事業の採算が原料 購入条件の悪化などで低迷しており、海外での鉱山事業を収益の柱とし たい考えだ。

手島達也社長は11日に開いた決算説明会で、完全子会社の豪CBH リソーシズが保有するラスプ鉱山は「7-8月には本格操業に入る」と 述べた。2013年3月期に3万5000トンの生産を見込む。14年3月期には 6万7000トン、15年3月期には7万8000トンまで生産をそれぞれ増やす 見通しで、今期からの3年間の新中期経営計画に盛り込んだ。

CBHが保有するエンデバー鉱山の亜鉛鉱石の年間生産量は8 万8000トン。CBHの生産量はラスプ鉱山との合計で今期、12万3000ト ンとなる計画。増産により3年後には同16万6000トンと今期計画と比 べ35%拡大する見込み。

CBHの営業損益は、12年3月期にのれん・鉱業権の償却負担など もあり8億2600万円の赤字だったが、生産拡大などで15年3月期には56 億5000万円の黒字を見込む。これは東邦亜鉛の営業利益全体の4割超を 占める見通しで、手島社長は「資源事業を収益の柱にする」と強調し た。

亜鉛地金を生産する同社の安中製錬所(群馬県)で、7月12日から 約2カ月間の操業停止を決めたことについては、東京電力の電気料金値 上げの影響が「非常に大きい」と指摘。値上げを受け入れて操業した場 合には10億円前後のコスト上昇要因になるという。加えて、原料となる 鉱石の購入条件が悪化していることも操業停止を決めた背景とした。

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