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米JPモルガンをフィッチが格下げ-S&Pは見通し引き下げ

格付け会社フィッチ・レーティン グスは米銀JPモルガン・チェースを1段階格下げし、スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)も格付け見通しを引き下げた。同行は20 億ドル(約1600億円)のトレーディング損失が発生したことを明らか にしている。

フィッチは11日、JPモルガンの発行体デフォルト格付け(ID R)について長期は「AA-」から「A+」に、短期は「F1+」か ら「F1」にそれぞれ引き下げたと発表。親会社および子会社の長期 格付けウォッチはすべて、格下げ方向の「ネガティブ」に指定した。

S&Pは発表資料で、JPモルガンのヘッジ戦略により幅広い問 題がある可能性を指摘。こうした戦略は、S&Pが「同行の健全なリ スク管理慣行とみてきたものと」相容れないとの見方を示した。今回 の失敗が広がりを見せたり、あるいはS&Pの当初の想定以上に積極 的な投資戦略を経営陣が推進し、金融面の目標を達成できなかった場 合、格下げの可能性があると説明した。S&Pは同行の「A」格付け は据え置いた。

JPモルガンは10日、シンセティック・クレジット証券に関連す る損失を発表した。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO) は、 リスク管理を担当するチーフ・インベストメント・オフィス(C IO) 部門が誤ったポジションを取ったとアナリストらに説明。同証 券に絡む投資で4-6月(第2四半期)あるいは7-9月(第3四半 期)に10億ドルの追加損失が発生する可能性があると述べた。

フィッチは「損失の規模やこうしたポジションの継続的な性質は、 流動性欠如を示唆するものだ」と指摘。「JPモルガンのリスク許容度 やリスク管理、慣行、監視に関する疑問も生じる」と説明した。

JPモルガンの広報担当、ジョー・エバンジェリスティ氏はコメ ントを求めるメッセージに今のところ返答してきていない。

原題: JPMorgan Rating Cut by Fitch as S&P Reduces Outlook to Negative (抜粋)

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