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スペイン銀行健全化で4回目の試み-引当金積み増し命じる

スペイン政府は国内の銀行に、不動 産関連融資の焦げ付きに備える引当金を約300億ユーロ(約3兆1000億 円)積み増すことを義務付ける。また、監査法人2社を採用し全ての銀 行資産を査定する。金融システムの健全化に向けた政府の4回目の試み となる。

銀行は支払い遅延が生じていない不動産融資債権の引当率を平均 で30%とし、従来の7%から引き上げなければならない。自力でこれが 困難な銀行には政府が支援する。デギンドス経済相が11日マドリードで 発表した。

政府が銀行に注入する額は150億ユーロ未満で、財政赤字の拡大に はつながらないと、デギンドス経済相は述べた。政府はまた、銀行が差 し押さえた不動産資産をバランスシートから切り離して特別会社に移 し、これを売却できるようにすることも求める。

ロンドンのスピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレク ター、ニコラス・スピロ氏は「独立監査機関の採用など正しい方向への 大きな一歩だ」が、「市場が希求している決定的な処理枠組みではな い」と述べた。

スペイン政府は2010年と11年、今年2月の3回にわたり銀行システ ム健全化の措置を講じた。銀行の隠れ損失の懸念が国債利回り上昇につ ながるのを防ぐ取り組みでもある。2月には538億ユーロの引当金や資 本の積み増しを命じた。

スペイン政府は9日、不動産金融で国内最大手のバンキアを公的管 理下に置くことも発表している。

デギンドス経済相によると、銀行は今後1カ月の間に新たな引き当 て基準を満たす方法を報告しなければならない。

困難な銀行に対しては、政府が銀行再建基金(FROB)を通じて 株式または一定条件下で株式に転換される債券(偶発転換社債、CoC o債)を購入することで支援する。

また、銀行は差し押さえた不動産資産を資産運用特別会社に移管し なければならない。政府はそのための「手段」を銀行に提供するとい う。

原題:Spain Orders Audit, Imposes EU30 Billion of Provisions on Banks(抜粋)

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