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JPモルガン巨額損失、投資責任者は高リスク志向のドルー氏

米銀JPモルガン・チェースで20億 ドル(約1600億円)の損失を出したチーフ・インベストメント・オフィ ス部門の責任者であるイナ・ドルー最高投資責任者(CIO)は、リス クの高い取引を抱え込む一方で、スポットライトを浴びるのを避けなが ら米最大の銀行である同行で30年のキャリアを積み上げてきた。

JPモルガンのプライベート・エクイティ(PE)部門が切り離さ れた2006年に設立されたCCMPキャピタル・アドバイザーズを率いる スティーブン・マリー氏は「彼女はやることすべてをトレーディングの 視点で考える」と述べ、「リスクを好む人がいれば、それを嫌う人もい る。最高のトレーダーはリスクに対する報酬が得られる限りリスクを取 るだろう」と語った。

ブルームバーグ・ニュースが先月、同行の元幹部5人の話を基に報 じたところによると、リスク管理の一端を担うドルーCIO(55)の運 用は、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO、56)の下で、同 行の資金を使って投機的な取引を増やす方向へと変容していった。一部 の取引では持ち高が余りにも大きく膨らんだため、市場を混乱させずに 同行がポジションを解消することは恐らくできないと元幹部らは語って いた。

ドルーCIOはJPモルガンの経営委員会に名を連ねる2人の女性 幹部の1人。チーフ・インベストメント・オフィスは、同行の預金から 融資を差し引いた約3600億ドルを管理する。ダイモンCEOは、ストラ クチャード・クレジット、株式、デリバティブを含む高利回り資産を購 入して利益を拡大するよう同部門に迫っていた。リスクのより高い取引 へのシフトは、いわゆる自己勘定取引と、銀行がヘッジと呼ぶ取引との 線引きがいかに曖昧かを浮き彫りにしている。

原題:JPMorgan’s Drew Embraced Risk Before ‘Egregious’ Trading Loss(抜粋)

--取材協力:Dawn Kopecki、Michael J. Moore、Erik Schatzker.

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