日産自:今期純利益4000億円、販売台数は最高へ-年5円増配

仏ルノーと資本・業務提携関係に ある日産自動車は11日、今期(2013年3月期)連結純利益が前期比 17%増の4000億円の予想と発表した。世界販売台数が過去最高に拡大 することなどが寄与する。

日産自の決算資料によると、今期の売上高は前期比9.5%増の10 兆3000億円、営業利益が同28%増の7000億円の見通し。今期の為替 前提は対ドル82円(前期79円)、対ユーロ105円(同109円)。ブル ームバーグが事前に集計したアナリスト25人の今期純利益予想の平 均は4122億円。

BNPパリバ証券の杉本浩一アナリストは、今期計画の設備投資 や研究開発費は例年に比べ非常に大きいと指摘し、積極投資を始めた 可能性があるともみている。日産自は今期の設備投資で前期比35%増 の5500億円、研究開発費で同13%増の4850億円を計画している。

10車種を新規投入する今期の世界販売は新興市場など中心に拡 大し、前期比10%増の535万台(小売り)の計画。このうち、エコカ ー補助金のある国内が5.3%増の69万台のほか、同社にとって最大市 場となった中国は8.3%増の135万台、米国が11%増の120万台など となっている。今期の年間配当は25円(前期20円)を予定している。

今期の営業利益予想の要因分析では、コスト関連で1800億円、台 数・構成で1750億円、為替影響で400億円を見込むプラス要因が、販 売費などのマイナス要因を上回るとみている。

日産自のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は決算会見 で、今年の最大のリスクは引き続き円高と考えていると述べた。この ため、できるだけ海外生産を活用し、日本からの輸出を抑制する方針 だ。また、自動車業界はスケールメリットのある事業で、柔軟なアラ イアンス(提携)でコストを抑制して効果を得ることができるとの見 解を示した。

1-3月の純利益は前年同期比2.4倍の753億円、営業利益が同 33%増の1181億円、売上高は同15%増の2兆7106億円だった。また、 前期(12年3月期)の純利益は前期比7%増の3414億円となった。 前期の純利益で、日産自はトヨタ自動車の2836億円、ホンダの2115 億円を抑えて国内自動車メーカートップだった。

日産自の株価は11日終値で前日比3.3%高の804円。年初来では 16%の上昇となっている。

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