ソニー株32年ぶり安値、今期純利益予測は市場予想の半分-東京市場

ソニー株価が約32年ぶりの日中安 値をつけた。前日発表の今期(2013年3月期)純利益見込みが市場予 想の半分にとどまったことで、売りが加速した。野村証券は目標株価を 引き下げた。

同株は一時、前日比8.5%安の1110円まで下げた。この株価はブ ルームバーグ・データで確認できる1980年8月12日の日中安値1064 円以来の低水準。終値は同6.4%安の1135円。売買額は国内上場株2 位の315億円。

ソニーは今期、テレビ事業のリストラなどによる利益体質改善で5 年ぶりに純損益を黒字化させる計画。しかし純利益予想は300億円と、 アナリストによる事前予想平均614億円の半分以下。前期は過去最 悪 4567億円の赤字だった。

野村証券の御子柴史郎アナリストは11日付でソニーの目標株価を 1570円から1380円に引き下げ。リポートで株価の上昇には「会社の規 模のダウンサイズにめどをつける」ことや、同社独自の製品戦略が不可 欠ではあるが、「これらを織り込む環境にはない」とした。

ゴールドマン・サックス証券の渡辺崇アナリストは11日リポート で前日の発表内容は「ネガティブな印象」とコメント。「半導体は売上 計画が想定以上に弱く、増益幅も少ない」と指摘。テレビ事業について も会社側計画の800億円の赤字よりも縮小の可能性があるものの、会社 全体の損益は「下振れ余地が大きい」との認識を示した。

今期の半導体の売上高目標は前期比13%増で、設備投資計画は 同 40%減の900億円。同社の半導体事業の主軸は携帯端末やデジタルカ メラなどの撮像部品であるCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサ ーで、医療分野への転用などを進める方針。

--取材協力:天野高志. Editors: 駅義則, 室谷哲毅

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