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中国:4月の工業生産、09年来の低い伸び-追加策の観測増大

中国の4月の工業生産は2009年以来 の低い伸びにとどまった。小売売上高の伸びは市場予想に届かず、イン フレ率は政府目標を下回った。今回の指標を受け、当局が景気刺激のた めに新たな措置を講じるとの観測が強まっている。

中国国家統計局が11日発表した4月の工業生産は前年同月比9.3% 増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト32人全員の予想よりも低 く、過去2年で最も大きく市場予想を下回った。4月の消費者物価指数 (CPI)は前年同月比3.4%上昇で、政府の年間目標4%を3カ月連 続で下回った。

この日の指標は中国の景気減速が強まりつつあることを示してい る。当局が不動産市場と消費者物価の抑制に取り組んだ影響で、1-3 月(第1四半期)の成長率は約3年ぶりの低水準となった。

ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミスト、姚偉氏(香港在 勤)は「一連の指標は間違いなく、当局に緩和に向けた行動を強いる」 と指摘。預金準備率の引き下げは「すぐにでも」あり得るとし、「一層 の財政上の緩和措置が講じられる可能性も極めて高い」と述べた。

4月の小売売上高は前年同月比14.1%増。市場予想は15.1%増、3 月は15.2%増だった。1-4月の都市部固定資産投資は前年同期 比20.2%増と、同時期としては01年以来の低い伸びにとどまった。市場 予想の20.5%増も下回った。

中国人民銀行(中央銀行)は2月以降、預金準備率の引き下げを実 施していない。中国建設銀行の1部門、CCBインターナショナル・セ キュリティーズのグローバル経済調査責任者バニー・ラム 氏は、「追 加的な金融緩和と財政刺激策が本当に急がれる」と述べた。同氏は、月 内に50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の預金準備率引き下 げを予想している。江海証券のストラテジスト陳力求氏は、今週末か遅 くとも来週末までに準備率引き下げがあるとみている。

4月のCPIで食品価格は前年同月比7%上昇に伸びが鈍化した。 4月の生産者物価指数(PPI)は同0.7%低下。3月は0.3%低下 で、09年以来の2カ月連続低下となった。

--取材協力:Ailing Tan、Brendan Murray、Chua Baizhen.

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