【個別銘柄】ソニーやテルモ大幅安、トクヤマ急落、ニコン急伸

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

ソニー(6758):前日比6.4%安の1135円。一時1110円と52週安値 を更新し、TOPIXの下落寄与度首位。2013年3月期連結営業損益 は1800億円の黒字(前期は673億円の赤字)の見込み。ゴールドマン・ サックス証券は11日付リポートで、今期会社計画は従来公表通りだった が、新たに明らかになった中身はネガティブな印象だと指摘。半導体は 売上計画が想定以上に弱く、増益幅が少ない点はマイナス要因だとした ほか、デジタルカメラやゲームなどの利益改善計画は楽観的で下振れ余 地が残るとした。同証券では今期以降の業績予想を下方修正し、今期営 業利益を1400億円と試算。投資判断「売り」、目標株価1000円を継続し た。

テルモ(4543):4.6%安の3240円。13年3月期連結営業利益は前 期比4.8%減の600億円の見込み。国内での薬価・公定価やテルモカーデ ィオバスキュラーシステムズ社の品質システム改善投資などが響くなど としている。大和証券では、今期利益の横ばい観測はあったものの、減 益見通しはサプライズと指摘。株価は3000円程度まで調整する可能性が あるとし、現在「中立」としている投資判断は見直しも含めて検討した いとの見解を示した。

ヤマダ電機(9831):8%安の4100円。13年3月期経常益見通しは 前期比0.2%減の1020億円の見通し。三菱UFJモルガン・スタンレー 証券では、家電需要を会社予想より堅めに見た結果、13年3月期経常益 予想を924億円に見直す、と10日付リポートで指摘、目標株価を5600円 から5000円に引き下げた。

トクヤマ(4043):15%安の225円。13年3月期の連結営業利益 は13%減の120億円と、32%減だった前期に続く減益予想を11日午前に 発表。海外需要の取り込みなどで売上高は1.3%増を見込むものの、特 殊品分野で半導体・太陽電池向け多結晶シリコンの価格低迷、セメント 分野などでの原燃料価格の高止まりを想定する。野村証券では、会社計 画は同証券予想と同じだとしながらも、強気のガイダンスを予想してい た向きもあるとし、会社計画には失望感があるだろうと指摘した。

ニコン(7731):8.6%高の2474円。12年3月期連結営業利益はそ の前の期に比べて48%増の800億8000万円と、従来予想720億円を上回っ た。今期は12%増の900億円を見込む。三菱UFJモルガン・スタンレ ー証券では、会社側の今期営業利益計画について、映像事業の利益予想 は増収額を考えると保守的な印象だとし、同証券では1101億円を予想。 投資判断の「アウトパフォーム」を確認した。

ダイキン工業(6367):6%高の2082円。13年3月期営業利益予想 は前期比23%増の1000億円で、ブルームバーグ・データによるアナリス ト15人の事前予想平均912億を上回った。インド・ブラジルなど新興国 における事業拡大や収益力向上、電力需給ひっ迫による省エネニーズの 高まりによるソリューション事業・環境イノベーション事業の拡大、変 動費コストダウンなどが貢献する。

日立製作所(6501):3.5%高の501円。13年3月期連結営業利益が 前期比16%増の4800億円との見通しを発表した。前期に不調だった電力 システム事業や薄型テレビなどのデジタルメディア・民生機器事業が改 善することが利益を押し上げる。ゴールドマン・サックス証券では、慎 重な前提を置いた保守的な計画だと指摘。同社がコンセンサス予想を上 回る業績拡大を示す局面は終了しておらず、株価はその点を確認するご とに水準を切り上げるだろうと予想した。

オリックス(8591):2%高の7140円。13年3月期連結純利益予想 は、前期比16%増の1000億円だった。前期に計上したマネックス株の評 価損130億円がなくなるほか、海外での投資増などによる収益の上積み を見込む。前期純利益はその前の期に比べて28%増と、3期連続の増益 だった。野村証券では、グローバル金融市場の混乱によるリスク要因は あるものの、同社の財務基盤は堅固になっており、会社利益見通しの達 成は可能だろうと分析。株主資本利益率(ROE)10%達成に向けて期 待が高まるとし、投資判断の「買い」を強調した。

近畿車両(7122):16%安の268円。12年3月期連結営業利益はそ の前の期に比べて62%減となったのに加え、今期も90%減の3億円と減 益が継続する見込み。今後の見通しについては、国内市場は旅客輸送人 員の減少や新幹線・在来線の取り替え需要の一巡で車両発注が減少する とみられるほか、海外市場は受注競争が一層激化しているとみている。

住友大阪セメント(5232):4.7%安の224円。セメントの内需は増 加すると予想されるほか、販売価格の適正化にも努めるとし、13年3月 期連結営業利益は前期比41%増の115億円となる見込みと11日午後発 表。ただ、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均値は144億円 で、同計画開示後は業績に対する期待感が後退した。

いすゞ自動車(7202):4.3%高の464円。12年3月期純利益は913 億円となり、ブルームバーグ・データによるアナリスト11人の事前予想 平均745億円を上回った。今期は11%減の810億円を計画している。クレ ディ・スイス証券の高橋一生アナリストは11日付のメモで、実績・ガイ ダンスともに底堅く、株価への影響はポジティブと評価した。

ゴールドクレスト(8871):9.4%安の1134円。13年3月期連結営 業利益は前期比18%減の60億円の見込み。野村証券では、今期計画はネ ガティブサプライズだとし、マンション市場は堅調だが、同社の場合は 売上計上できるプロジェクトが一時的に少なくなる可能性があると指 摘。金融危機発生以前に竣工し、完成在庫となっているマンションの売 却を急ぐ必要があるとみていた。

ディスコ(6146):8%高の4845円。13年3月期連結営業利益は前 期比28%増の136億円となる見通し。クレディ・スイス証券では、コン センサスを上回る利益計画で、想定外の発光ダイオード(LED)向け レーザダイサの底打ちが確認できてポジティブだとし、投資判断の「ア ウトパフォーム」を継続した。

第一精工(6640):12%安の1658円。細線同軸多極コネクタや半導 体樹脂封止装置の低調などから、1-3月の連結営業利益は前期比87% 減の1億3400万円となった。クレディ・スイス証券では、今回の決算で は上期・通期会社計画の修正はなされなかったが、計画達成へのハード ルはさらに上がった印象であるとして、目先の株価のネガティブな反応 は避けられないと指摘した。

コジマ(7513):16%高の420円。家電量販店のビックカメラが、 同業の同社を買収する方向で最終調整に入ったと、共同通信が報じ た。11日にも発表するという。郊外の店舗網が充実しているコジマと、 都心部に強いビックが連携することで、販売力の強化や経営効率化を図 る狙いがあると、共同は伝えている。

古河電気工業(5801):7.8%安の178円。13年3月期営業益は前期 比57%増の250億円を見込むと10日発表。SMBC日興の小村彰啓アナ リストは、エネルギー・産業機材部門のLEDバックライト型テレビの 反射板(MCPET)や金属部門の銅箔の販売計画がやや強めの印象 と11日付メモで指摘。同証では今期営業益を230億円と予想した。

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