ボルカールール推進派:JPモルガン損失で規制の必要再認識

銀行による自己勘定取引の規制強化 を唱える米議員や利益団体は、米銀JPモルガン・チェースがデリバテ ィブ(金融派生商品)の一種であるシンセティック・クレジット証券に 絡んで20億ドル(約1600億円)の損失を出したことについて、自分たち の主張の正当性を示すものだと主張している。

銀行のリスクテーク制限を目指すボルカー・ルールの共同作成者で あるレビン米上院議員は10日、JPモルガン・チェースの今回の損失開 示は、金融規制改革法(ドッド・フランク法)に基づく自己勘定取引禁 止ルールの策定作業に携わる当局者らに同ルールの必要性を「強く再認 識させた」と指摘した。

レビン議員(民主、ミシガン州)は発表資料で、「JPモルガン が10日発表した巨大損失は、銀行が『ヘッジ』と呼ぶものの多くが、い わゆる『大き過ぎてつぶせない』銀行が関わるべきでない危険を伴う賭 けである場合が多いことをあらためて示した」と指摘した。同議員は上 院常設調査小委員会の委員長を務める。

銀行の自己勘定取引を規制するボルカー・ルールは、預金者の資金 がリスクにさらされる危険性を軽減する目的で金融規制改革法(ドッ ド・フランク法)にも盛り込まれている。これに対しゴールドマン・サ ックス・グループやJPモルガン・チェースといった金融機関は、ボル カー・ルールの範囲は広範で定義も不十分なことから、銀行が事業閉鎖 を余儀なくされ、結果として顧客のリスク上昇につながると反論してい る。

原題:Volcker Rule Proponents Point to JPMorgan Losses as Ammunition(抜粋)

--取材協力:Bradley Keoun.

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