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米国債:30年債は入札後に下げ渋る、欧州懸念に伴う逃避で

10日の米国債市場では30年債相場が 下げ渋る展開。同年債入札(160億ドル)では欧州をめぐる混乱から安 全性を求める動きが強まり、応札倍率が過去10回の平均を上回った。

米財務省が実施した30年債入札の結果によると、投資家の需要を測 る指標の応札倍率は2.73倍。過去10回の平均値(2.67倍)を上回った。 米国債利回りはこれより先、欧州の政治的混乱に関連した過去4日の上 げで割高になったとの見方を背景に3カ月ぶり低水準から上げていた。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、レ イ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「目を見張るような入札結果だっ た。欧州情勢が投資家の関心を米国債に呼び込んだ」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時11分現在、既発30年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)上昇して3.05%。同年債(表面利率3.125%、2042年2 月償還)価格は18/32下げて101 3/8。利回りは一時8bp上げる場面も あった。

10年債利回りは6bp上げて1.88%。一時は10bp上げた。

30年債入札結果

30年債入札の最高落札利回りは3.090%だった。ブルームバーグ・ ニュースがまとめた入札直前の市場予想は3.114%だった。

間接入札の落札全体に占める割合は33.8%。4月入札時は30.7%だ った。過去10回の入札の平均は30%となっている。プライマリーディー ラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入札の比率は15.4%。前回 の入札では13.4%、過去10回の平均は17.5%だった。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「米国債の安全性に対して明らかに需要があ る」と述べ、「欧州の混迷を通じてこれを目の当たりにしてきた」と続 けた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数による と、30年債のリターンは今年に入り1.8%のマイナス。米国債全体で は0.6%のプラスとなっている。昨年のリターンは30年債が35.5%と、 米国債全体のリターン(9.8%)を3倍強上回った。

ツイストオペ

ニューヨーク連銀はこの日、2013年10月から14年1月に償還を迎え る国債86億ドル相当を売却した。これは4000億ドル規模の短期国債を売 って、同額の長期債を購入するオペレーション・ツイスト(ツイストオ ペ)の一環。

10年物金利スワップレートと同年限の米国債利回りとの格差 は13.25bpと、ここ3日間で初めて縮小した。前日は一時18bpと、 昨年12月以来の最大まで拡大した。

ギリシャで政治的な混乱が続く中、ブルームバーグがまとめた世論 調査によると、回答者のうち57%が少なくとも1カ国が年末までにユー ロを離脱すると予想していることが分かった。

原題:Treasuries Pare Losses as Europe Concern Aids 30-Year Sale Bids(抜粋)

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