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5月10日の欧州マーケットサマリー:株が反発、ドイツ債は下落

欧州の為替・株式・債券・商品相 場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.2962   1.2929
ドル/円             79.94    79.64
ユーロ/円          103.61   102.97


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  251.10     +1.37     +.5%
英FT100     5,543.95   +13.90     +.3%
独DAX      6,518.00   +42.69     +.7%
仏CAC40    3,130.17   +11.52     +.4%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .08%        +.01
独国債10年物     1.54%       +.02
英国債10年物     1.99%       +.08


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,598.50    +16.00   +1.00%
原油 北海ブレント        112.99      -.21     -.19%

◎欧州株:反発、予想上回る利益を好感-ドイツテレコム高い

10日の欧州株式相場は上昇。ストックス欧州600指数は一時下げた ものの、ドイツテレコムやレプソルYPFなどの予想を上回る四半期利 益が好感され、反発して取引を終えた。

欧州2位の電話会社ドイツテレコムは3%高。スペインの石油会社 レプソルは8.2%の値上がり。両社ともに1-3月の利益が市場予想を 上回った。ギリシャ・ナショナル銀行(NBG)を中心に銀行株も上 昇。減益幅が市場予想より小さかったベルギーの銀行・保険会社KBC グループも買われた。一方、スペイン政府が公的管理下に置くと発表し たバンキアは値下がり。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%高の251.10で終了。一時 は0.7%下げたものの反発し、3日ぶり上昇となった。3月16日に付け た年初来高値は7.8%下回っている。

バークレイズ・ウエルスの株式ストラテジスト、ヘンク・ポッツ氏 (ロンドン在勤)は「決算は引き続き、相場を非常に支える材料となっ ている」と述べ、「とても難しい環境にもかかわらず、市場予想を上回 り続けている。企業の状況は依然として大変に明るく見え、利益率も非 常に高い。バリュエーションでも申し分ない」と語った。

ブルームバーグの集計データによると、ストックス欧州600指数構 成銘柄の株価収益率(PER、予想収益ベース)は10.4倍となってい る。同指数は前日、ギリシャの政局不安やスペイン懸念を手掛かりに、 約4カ月ぶり安値に下落していた。

この日の西欧市場では、スイスとアイスランドを除く16カ国で主要 株価指数が上昇した。

原題:European Stocks Climb; Deutsche Telekom, Repsol Rise on Earnings(抜粋)

◎欧州債:スペイン債が上昇、バンキア公的管理発表で-ドイツ債下落

10日の欧州債市場では、スペイン国債が4営業日ぶりに上昇。ス ペイン政府が9日に同国の銀行バンキアを公的管理下に置くと発表し公 的資金注入を準備したことから、投資家信頼感が高まった。

ドイツ国債は3日ぶりに下落。スペイン債とユーロが上昇し、域内 で最も安全とされるドイツ債の需要が後退した。ギリシャ国債は8日続 落。連立政権樹立に向けた政党間の協議が難航しており、来月にも総選 挙が再び行われる可能性が高まったことが手掛かり。イタリア国債は上 昇した。

ロイズ・バンキング・グループの債券ストラテジスト、エリック・ ワンド氏(ロンドン在勤)は「スペインがバンキアを一部国有化すると の前日遅くのニュースが相場を動かす主な材料だった」と述べ、「正し い方向への一歩で、市場は好感したと思う。過去数日間にかなり売られ たことから、市場関係者は再び投資する機会と捉えている」と続けた。

ロンドン時間午後4時35分現在、スペイン10年債利回りは前日 比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の5.98%。前 日までの3営業日で34bp上昇していた。同国債(表面利率5.85%、 2022年1月償還)価格はこの日、0.685上げ99.015となった。

ギリシャを除くその他の周辺国の国債も上昇した。イタリア10年 債利回りは8bp低下し5.41%、ポルトガル10年債利回りは42bp 下げ11.12%となった。

ドイツ国債の10年物利回りは前日比3bp上げ1.55%。30年物 利回りは1bp上昇し2.24%。9日にはギリシャ政局の不透明感を背 景に、ドイツ国債の2年、5年、10年、30年物の各利回りが過去最低 を付けていた。

原題:Spanish Bonds Advance on Bankia Takeover; German Bunds Decline(抜粋)

◎英国債:10年債利回り、8週ぶり大幅上昇-中銀が量的緩和を停止

10日の英国債市場では10年債相場が8営業日ぶりに下落し、利 回りは約8週間ぶりの大幅上昇となった。インフレ加速のリスクをにら み、イングランド銀行(英中央銀行)が資産買い取りプログラムをいっ たん停止したことが手掛かり。

英中銀の金融政策委員会(MPC)はこの日、資産購入枠を3250 億ポンド(約41兆8600億円)で据え置いた。ブルームバーグ・ニュ ースがエコノミスト51人を対象に実施した調査では、8人が少なくと も250億ポンドの拡大を見込んでいた。9日の取引では10年債利回 りは過去最低まで低下。欧州債務危機が深刻化するとの懸念から、比較 的安全とされる英国債の需要が高まっていた。

バークレイズ・キャピタル(ロンドン)の英国債セールス責任者、 アダム・マコーマック氏は「英中銀が量的緩和拡大に踏み切らなかった ことに市場は若干失望し、それで英国債が売られた」と述べ、「市場は 量的緩和拡大の確率として20-25%を織り込んでいた。欧州情勢で利 回りが過去最低に達していたことから、英国債が反応する余地は大きか った」と続けた。

ロンドン時間午後4時1分現在、10年債利回りは前日比9ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.01%。一時は11bp 上げ、3月16日以降で最大の上昇となった。同国債(表面利率4%、 2022年3月償還)価格はこの日、0.875下げ117.825。前日には

1.881%まで下げ、ブルームバーグが1989年にデータ集計を開始して 以来の最低を記録した。

キング総裁ら9人で構成するMPCはまた、政策金利であるレポ金 利を過去最低の0.5%で据え置いた。同金利は2009年3月以来、この 水準に維持されている。

原題:Gilts Slide as Central Bank Halts Bond Purchases; Pound Advances(抜粋)

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