英中銀:量的緩和いったん停止、資産購入枠拡大せず-金利維持

イングランド銀行(英中央銀行) は10日の金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプログラムの規模 を3250億ポンド(約41兆8600億円)で据え置いた。英景気は二番底にあ るもののインフレの脅威を警戒し、約7カ月続けた量的緩和をいったん 停止する決定を下した。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト51人を対象に実施した調 査では、MPCが資産購入枠を維持すると43人が予想。残る8人は少な くとも250億ポンドの拡大を見込んでいた。キング総裁ら9人で構成す るMPCはまた、政策金利であるレポ金利を過去最低の0.5%に据え置 いた。エコノミスト61人全員が予想した通りだった。

英国ではインフレ率が中銀見通しを上回る方向にある一方、景気回 復はもたついており、このジレンマを解決する方法をめぐり政策当局者 らの意見は分かれている。この日の決定は、政府の予算削減や高い失業 率、欧州債務危機の脅威で英国が苦戦する中でも物価上昇に対する懸念 が強まっていることを示唆している。

ノムラ・インターナショナル(ロンドン)のエコノミスト、フィリ ップ・ラッシュ氏は「英中銀はインフレに対する絶え間ない批判の影響 が見通しにどのような意味を与えるかについて懸念している」と述べ、 「インフレ率を目標に戻すために必要な措置をMPCが講じていないと いう見方が広がれば、実際にそうなってしまう恐れがある」と続けた。

ポンドの対ドル相場は政策発表後に反発し、前日比0.2%高となっ た。ロンドン時間午後0時2分現在は1ポンド=1.6140ドル。

MPCは新たな四半期経済見通しを考慮して政策を決定した。この 見通しは来週公表される予定。2013年6月に2期目の任期を終えるキン グ総裁は16日に記者会見でこの日決定した金融政策について説明するほ か、議会でも向こう数週間以内に答弁する。

原題:BOE Halts Bond Buying as U.K. Inflation Threat Trumps Slump (1)(抜粋)

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