【今日のチャート】ブレント原油の出来高、初めてWTI超え

ロンドン原油先物市場の出来高が 4月に少なくとも17年ぶりにニューヨーク市場を超えた。指標としての 北海ブレント原油の地位向上を裏付けた。

今日のチャートはブルームバーグがまとめたデータに基づき4月の ICEフューチャーズ・ヨーロッパの北海ブレント先物の出来高が1130 万枚と、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の1060 万枚を上回ったことを示している。これはブルームバーグがデータを取 り始めた1995年以降で初めて。

三菱商事リスクマネジメント室のアンソニー・ヌーナン氏(東京在 勤)は「WTIは、原油をメキシコ湾に油送できないという米中西部特 有の弱点のため商いが低迷している。大口のファンドは手掛けたがらず ブレントが世界市場全体の指標とされていくだろう」と述べた。

WTIの受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングからテキサ ス、ルイジアナ州の製油所に油送するパイプラインは十分に整備されて いない。クレディ・スイス・グループ、バークレイズ・キャピタルなど の銀行は指標としてのWTIに疑問を呈している。

WTIは2010年8月17日以降、ブレントより割安になっている。カ ナダ産原油がクッシングに油送され、在庫が膨らんだ。この障害を打開 しようと幾つかのパイプラインが計画されている。今月末までにはカナ ダのエンブリッジと米エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズが 開発したシーウェイ・プロジェクトがメキシコ湾に日量約15万バレルの 油送を開始する予定。

原題:London Oil Trades Beat New York for First Time: Chart of the Day(抜粋)

淡路毅 +81-3-3201-2107 tawaji@bloomberg.net

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