【個別銘柄】ルネサスエや住友ゴム急落、東電上昇、コムシスH高い

きょうの日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の午前終値は以下の通り。

ルネサスエレクトロニクス(6723):前日比14%安の359円。一時 は350円まであり、上場来安値を更新した。2012年3月期連結営業損失 は568億円と、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均値475億円 を上回った。会社側では足元の半導体市況は全般的にはいまだに厳し く、先行き不透明な状況が続いているとし、今期業績予想について未定 とした。ゴールドマン・サックス証券では、計画非公表は意外だとし て、その要因は会社側が昨年から掲げている12年度の最終黒字確保が容 易に見通せないことが背景にあると分析。業界再編期待は残るが業況は 厳しいとの見方を示した。

住友ゴム工業(5110):5.6%安の1023円。為替相場の変動などに よって足元の業績が当初計画を上回っているとし、12年12月期連結営業 利益予想を前期比17%増の630億円に引き上げた。従来予想は620億円。 シティグループ証券では、もともと保守的な会社計画と見られている 上、かつ修正幅も小さいため株価インパクトは限定的だと分析。業績改 善に対する過度の期待感が後退した。

SNS関連株:ディー・エヌ・エー(2432)が7.1%高の2072円、 グリー(3632)が2.4%高、サイバーエージェント(4751)が5.2%高な ど。これら3社を含めたソーシャルゲーム運営6社は9日、景品表示法 に抵触する可能性を指摘された「コンプリートガチャ」と呼ばれるゲー ムのアイテム商法を5月末で廃止すると発表した、と9日の共同通信な どが報道。クレディ・スイス証券では、外部からの法的規制リスクを受 ける前に業界全体が自主的に迅速に対応した点を高く評価したいとし て、市場懸念払しょくでひとまず安心感が出るとしている。

東京電力(9501):6.5%高の196円。原子力損害賠償支援機構は9 日夕、政府から承認を受けた東電再建のための特別事業計画を公表し た。それによると、支援機構は東電の債務超過を回避するため1兆円の 公的資本を注入。2分の1超の議決権を取得して同社を公的管理下に置 いたうえで、円滑な原発事故の賠償金支払いなどを促すとしている。代 替火力発電用の燃料調達費用がかさむため、家庭向け電力料金を平 均10.28%値上げすることを計画している。

三菱ケミカルホールディングス(4188):3.1%高の401円。10日午 後に発表した13年3月期連結営業利益見通しは前期比23%増の1600億円 と、ブルームバーグ・データによるアナリスト17人の事前の同予想平均 値1452億円を上回った。機能商品・素材分野での震災からの回復などが 貢献する。

ミツバ(7280):16%安の600円で、東証1部値下がり率2位。東 日本大震災の影響から、12年3月期連結営業利益はその前の期に比べ て24%減に落ち込んだ。引き続き不透明な経営環境が続くとして、今期 は0.9%増の80億円と微増益にとどまる見通しで、業績回復力の鈍さが 嫌気された。

日本ペイント(4612):6.2%高の649円。12年3月期連結営業利益 はその前の期に比べて2.2%増の163億2300万円となり、今期は10%増 の180億円の見込み。SMBC日興証券では、東日本大震災や原材料価 格の上昇の影響を自助努力によるコスト削減などでカバーし、前期国内 営業利益150億円の目標を達成した点を高く評価。ことし4月からの収 益性向上への取り組みにも期待するとし、投資判断「1(アウトパフォ ーム)」を確認した。

東ソー(4042):3.4%高の214円。製品販売数量の増加や経営合理 化の推進から、13年3月期連結営業利益は前期比22%増の290億円とな る見通し。ブルームバーグ・データによるアナリスト10人の予想平均 値256億円を上回り、業績改善への期待が高まった。今期の前提条件 は、為替レートが1ドル=80円、国産ナフサ価格が1キロリットル=6 万2000円。

三菱製鋼(5632):9.2%安の218円。12年3月期連結営業利益はそ の前の期に比べて20%増の111億円と伸びたものの、今期は一転し て39%減の68億円と減少する見込み。今期の落ち込みは主要取引先であ る建設機械業界での中国関連需要の鈍化などが要因で、業績に対する失 望から売りが増加した。

ジーエス・ユアサコーポレーション(6674):4.4%安の372円。国 内外の既存事業の収益力強化などから、13年3月期連結営業利益は前期 比12%増の180億円の見通し。ゴールドマン・サックス証券では会社計 画はコンセンサス205億円を下回るネガティブな内容だと指摘。車載用 リチウムイオン電池が40億円の営業損失と悪化を見込んでいる点が驚き で、同証券が予想してきた不安要素が顕在化してきた印象だとして、投 資判断の「売り」を確認した。

日本電工(5563):5.5%高の328円。合金鉄事業で国際市況が1月 半ばを底に上昇したことや円安から販売価格が改善したとし、12年12月 期連結営業利益予想を従来の36億円から41億円(前期比53%減)へ増額 修正した。クレディ・スイス証券では、合金鉄事業は1-3月が最悪期 であったと判断して上期決算発表時にもう一段の上方修正の可能性があ ると予想し、投資判断の「アウトパフォーム」を継続した。

コムシスホールディングス(1721):4.3%高の803円。発行済み株 式総数の3.5%にあたる450万株(30億円)を上限に、自己株を取得する と10日午後に発表。株式需給改善への期待感が高まった。同時に公表し た13年3月期連結営業利益は前期比11%増の140億円の見込み。日経平 均株価の上昇寄与度2位。

セントラル硝子(4044):3.6%高の314円。13年3月期連結営業利 益は前期比55%増の90億円となる見込み。減価償却方法の変更で35億円 程度減価償却費が減少するほか、生産販売体制の強化や原価低減の推進 も貢献する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、目標株価 を490円から500円に引き上げた。

トヨタ自動車(7203):0.8%高の3170円で、東証1部売買代金首 位。自動車販売の回復を受けて13年3月期連結営業利益が前期比2.8倍 の1兆円になる見通しを示した。前期の東日本大震災やタイ洪水の影響 がなくなるほか、新型車投入の効果もあり、すべての主要地域で自動車 販売が増加して業績拡大に寄与する。野村証券では、今期営業利益計画 の上振れ余地は大きいとした上で、14年3月期には営業利益は約1 兆6000億円水準へ拡大すると予想。株式市場は同社の収益拡大を過小評 価していると強調した。

ブリヂストン(5108):1.8%安の1770円。12年1-3月期連結営 業利益は前年同期比13%増の630億円となった。国内自動車販売が大震 災から回復の動きにあるほか、アジア・大洋州で乗用車及び小型トラッ ク用タイヤの販売本数が前年同期を上回り、トラック・バス用の販売本 数も新車用の増加の影響で堅調だったことが要因。ただ、野村証券で は、材料の天然ゴム安の一方で、需要への懸念はぬぐえないため、期待 を上回る業績は見込み難いとの見方を示した。

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