緊縮派にギリシャ混迷打開の機会-再選挙の可能性高まる

ギリシャでは総選挙から4日たって も連立協議が進展せず、政局は混迷。再選挙が来月初めにも実施される 可能性が高まっている。

全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首は、10日 にパプリアス大統領から組閣要請を受け、連立政権樹立を目指す。 PASOKは9日、救済に反対する急進左派連合(SYRIZA)のツ ィプラス党首が提示した連立の条件を拒否。その後SYRIZAは組閣 を断念した。

ベニゼロス党首は9日、「少しの時間の無駄も許されない」と発 言。「われわれは、リセッション(景気後退)の深刻化や失業増加、実 体経済へのリスクにつながるような決定は下せない。つまり、再選挙や 不安定性、不確実性を避け、ユーロ圏にとどまることだ」と指摘した。 NETテレビが伝えた。

連立協議の難航により、2度にわたった救済の条件をギリシャが守 れなくなるのではないかとの欧州の懸念が再び強まった。ギリシャ議会 は緊縮推進派と反対派で2分され、ドイツや欧州連合(EU)の政策当 局者からはギリシャの緊縮路線継続を求める声が聞かれる中、債務危機 の震源であるギリシャは再びユーロ離脱のリスクにさらされている。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の上級講師、 スピロス・エコノミデス氏は電話インタビューで、「最も可能性が高い のは再選挙だ」と指摘した。

「残留を強いることできず」

ドイツのショイブレ財務相は、ギリシャの国民がユーロ離脱を決め た場合、欧州政府がギリシャにとどまるように強いることはできないと 発言した。ドイツの放送局WDRが開いた会議で9日語った。

ギリシャ選挙制度では、大統領が第1党から第3党までの党首3人 に順に組閣を要請する。各政党の交渉期限は3日間。3党の連立交渉が いずれも不調に終わった場合、パプリアス大統領が仲介を行い、これで もまとまらなければ再選挙が行われる。

PASOKのベニゼロス党首は、欧州支持の全ての政党が参加する 挙国一致内閣を発足させるというPASOKの提案が唯一の解決策だと 主張。ギリシャは成長促進に向け救済合意の修正を求めながら、ユーロ 圏に「安全に」とどまらなければならないと述べている。

LSEのエコノミデス氏は、ギリシャの中道左派と中道右派の政党 は選挙結果が振るわず強い不安を抱いていることから、再選挙の場合は 結束する可能性があると指摘。その場合、「再選挙後にPASOKと連 立を組んだ場合、40%は優に超えるだろう」と述べた。

原題:Venizelos to Get Chance to Break Greek Impasse as Elections Loom(抜粋)

--取材協力:Tom Stoukas、Eleni Chrepa、Rebecca Christie、Jana Randow、Rainer Buergin.

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