ギリシャのユーロ離脱に現実味、ECBや独から厳しい発言

ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯 びてきた。欧州中央銀行(ECB)やルクセンブルク、ドイツから、ギ リシャの残留を疑問視する厳しい声が出始めた。

ギリシャ総選挙後の政局混迷を受けて、同国のユーロ離脱というか つてはタブーとされていた問題が議論されるようになった。水面下で何 らかのシナリオが練られている可能性も示唆される。

ドイツのショイブレ財務相は9日、ブリュッセルでの会議で、「ギ リシャがユーロ圏にとどまらないと決めた場合、われわれが残留を強制 することはできない」と発言した。ユーロ圏に残るかどうかはギリシャ 国民が決定すると指摘した。

ギリシャとアイルランド、ポルトガルを合わせて3860億ユーロの救 済融資の約束に加え、ECBによる2140億ユーロの債券購入、さらに同 中銀による域内銀行への1兆ユーロの長期流動性供給、17回の危機サミ ットの挙句、ギリシャの政治的混乱は結局、欧州をさらに危険な新段階 へと追い詰めた。

ECBのアスムセン理事も9日独紙ハンデルスブラットに掲載され たインタビューで、「ギリシャがユーロ圏のメンバーに残りたいのな ら、合意した財政再建プログラムの代替策は存在しないことを自覚する 必要がある」と言明した。

ギリシャの総選挙では救済と緊縮を支持する政党の得票率はほぼ3 分の1。議会は救済支持と緊縮反対で2分され、政権樹立は難航してい る。

すべての機会を無にする瞬間

ルクセンブルクのアッセルボルン外相はブリュッセルでの会議で、 「ギリシャ国民の80%がユーロ圏にとどまりたいならば、ユーロ圏残留 の政策を取る政党に投票しなければならないはずだ」と述べ、そうしな いならば、「不幸にもギリシャはすべての機会を無にしてしまう瞬間を 迎える。それは国民に極めてつらい痛みをもたらすだろう」と語った。

欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領によれば、世界は今 「EUの歴史にとって重大な瞬間、危機の瞬間を目撃しつつある」。

一方、ロンドンのスピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングデ ィレクター、ニコラス・スピロ氏は電子メールで、「政治的には、ギリ シャは既にユーロ圏を離れている」と指摘した。

原題:Greek Euro-Exit Talk Goes Public as Officials Air Doubts (1)(抜粋)

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