【テクニカル分析】豪ドルは84円へ、フィボナッチは下げ止まり示唆

外国為替相場のチャート分析に詳し い三菱東京UFJ銀行金融市場部の井野鉄兵アナリストによると、約1 カ月半も下落基調にあるオーストラリアドルの対円相場は、いったん1 豪ドル=84円前後まで反発する可能性がある。

豪ドルは昨年10月4日に72円06銭と、2010年5月以来の安値を記 録。同月末には83円95銭まで反発したが、11月24日には74円79銭に下げ た。年明けの1月半ばから買いが優勢となり、3月19日には88円64銭と 約10カ月半ぶりの高値に上昇。その後は下げに転じ、昨日は80円45銭と 1月23日以来の安値を付けた。

井野氏は9日までのインタビューで、足元では5日移動平均線が21 日線と90日線を下回り、21日線も90日線を下回るなど、下落基調を示す 「デッドクロスが相次いでいる」と指摘。ただ「当面の下値を探る中 で、フィボナッチ級数で見た節目を維持できるかが焦点だ」と述べ、 「80円ちょうどは大きな節目でもある」と話した。

高値・安値のめどを測るフィボナッチ級数で見ると、豪ドルは昨 年10月の安値から3月高値までの上げ幅を50%戻した80円35銭と、昨 年11月の安値から3月高値までの上昇を61.8%戻した80円08銭の目前で 下げ止まっている。

井野氏は、反発時の上値めどを84円程度とみている。先月1カ月近 くにわたり、同水準でこう着した経緯があると説明。現在83円85銭前後 を通っている上昇傾向の90日線までは戻れるが、同線に「上値を抑えら れる展開だろう」と語った。一方、目先の下落が続いた場合には、10月 からの上昇の61.8%戻しに当たる78円39銭が下値の目安になるという。

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