モルガンS出身の石山氏、夏にも先物ヘッジファンド-自身も2億円

米モルガン・スタンレーなど内外の 証券会社で勤務経験を持つ石山亮氏(32)は、原油や金利など世界の上 場商品先物をシステム運用するヘッジファンドの資金募集を7月にも 始める。元手1000万円を6年間運用して用意した自己資金2億円を含 む3億円で運用し始め、今後1年で約10億円まで拡大したい考えだ。

石山氏が昨年10月に設立したスタインバーグキャピタルを通じて 運用する。年間収益率は20%、リスクに対するリターンの比率で投資効 率を示すシャープレシオは2.3程度を目指す。石山氏はインタビューで 収益確保を優先するなら「受け入れ額の上限がある」と述べ、当面、最 適な運用を実現できる限度額は10億円程度との認識を示した。

将来的にシステム運用する戦略が複数に増えれば、許容額も増やせ るとして、運用開始当初からの個人富裕層に加え、海外投資家からも資 金を募る意向だ。ただ、資金は「自分のリターンの出し方に賛同してく れる投資家から集めたい」と強調した。自身が6年間で得た20倍のリ ターンもデリバティブ(金融派生商品)運用で稼ぎ出した。

石山氏によると、商品先物などで資金を運用する機関投資家は少な く、実際に運用している場合も、そのときの市場全体の動きとの連動を 目指すパッシブ運用にとどまっている。石山氏は、このような参加者の 偏りで市場に歪みが生じ、超過収益が得やすいなどと指摘し、運用収益 の確保に自信を示した。

ヘッジファンドの調査などを手掛けているユーリカヘッジによる と、商品先物などで運用するファンドの収益を示すCTA指数は、2012 年3月までの6年間で64%のプラスだった。

石山氏は2002年に当時の大和証券SMBCに入社。株式デリバテ ィブのトレーダーを務めた後、モルガン・スタンレー証券、シティグル ープで株式や金利デリバティブの商品組成に携わった。5月末で正式退 社する予定のドイツ証券では金融商品開発本部で、デリバティブ商品の 組成のほか債券先物の運用戦略の開発を手掛けた。

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