米国債:上昇、10年債利回り3カ月ぶり低水準-入札で高需要

8日の米国債相場は上昇。10年債利 回りは一時、3カ月ぶり低水準に落ち込んだ。ギリシャでは不透明な政 局が続いている。午後に実施された3年債入札では1月以来の高い需要 が示された。

米財務省が実施した3年債入札の結果によると、投資家の需要を測 る指標の応札倍率は3.65倍だった。ギリシャは2カ月前に第2次救済策 を獲得したものの、国内総選挙の結果では救済確保に必要な条件を満た すための緊縮措置に反対する党への支持が多かった。この日の米30年債 利回りは一時2月以来の最低をつけた。

米財務省は9日、10年債(240億ドル)、10日に30年債(160億ド ル)の入札を実施する。

キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者、ブライアン・エド モンズ氏(ニューヨーク在勤)は、「リスク回避の取引になっている。 欧州問題への懸念から米国債に買いが入った」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間 午後4時3分現在、既発3年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)下げて0.36%。同年債(表面利率0.375%、2015年4月 償還)価格は100 1/32。

10年債利回りは3bp下げて1.85%。一時は2月3日以来の最低ま で下げる場面もあった。30年債利回りは2bp下げて3.04%。

タームプレミアム

米連邦準備制度理事会(FRB)のエコノミストが開発した金融モ デルに基づくタームプレミアム(期間に伴う上乗せ利回り)は、マイナ ス0.75%。2月2日には評価価値としては最も割高な水準となるマイナ ス0.79%を記録している。マイナスのタームプレミアムは投資家が適正 水準を下回る利回りでも積極的に受け入れていることを意味する。

3年債入札(発行額320億ドル)の最高落札利回りは0.362%。ブル ームバーグ・ニュースがプライマリーディーラー(政府証券公認ディー ラー)のうち7社を対象に行った入札直前の市場予想では0.365%だっ た。

間接入札者の落札比率は35.7%だった。過去10回の平均は37.5%。 プライマリーディーラー以外の直接入札の比率は11.2%と、昨年11月以 来の最高。過去10回の入札の平均は10.3%だった。

米国債のリターン

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの指数によると、3年債の リターンは年初から0.2%。米国債全体では0.4%だった

10年物金利スワップレートと同年限の米国債利回りとの格差 は15.75bpまで拡大した。これは1月13日以降で最大。

JPモルガンがまとめた週間調査によると、米国債の投資家は相場 の上昇を見込んだポジションを解消、ニュートラルのポジションはここ 1カ月で最大に膨らんだ。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、10年債利回り は第2四半期末までに2.25%に上昇すると予想されている。また別の調 査では年末までには2.52%への上昇が見込まれている。

原題:Treasury Yields Reach 3-Month Lows After Auction Demand Swells(抜粋)

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