グリー:コンプガチャ問題で収益根幹揺るがず-5月末めどに業界指針

ソーシャルゲーム国内2位のグリー は、同社株価急落につながったゲームの一部サービスをめぐる問題に関 連して、仮に規制されたとしても収益の根幹は揺るがないとの認識を示 した。他のサービスで収益を確保する方針。

島竜太郎コーポレート本部長が8日の決算会見で述べた。グリーは 同首位ディー・エヌ・エー(DeNA)などとの計6社で3月からゲー ム利用環境の改善を協議中だが、田中良和社長はこの業界指針を、5月 末をめどにまとめる意向を示した。

ソーシャルゲームは携帯電話などに配信され、追加アイテム購入で 収益を上げる事業モデルで急速に浸透。今回問題とされているのは、特 定のカードをそろえると希少アイテムを入手できる「コンプリート(コ ンプ)ガチャ」と呼ばれる仕組みだ。

5日付読売新聞朝刊は消費者庁が、コンプガチャは景品表示法が禁 じる「カード合わせ」の手法に該当すると判断し、近くゲーム会社に中 止を要請すると報道。7日のDeNAとグリーの株価はストップ安(値 幅制限いっぱいの下落)となった。

同庁表示対策課の片桐一幸課長は7日の電話取材で「コンプガチャ は景表法違反の方向で検討している。近く見解を公表する」と説明。N HKによると、松原仁消費者担当大臣は8日の閣議後会見でコンプガチ ャについて、利用者に数十万円の料金請求があった例があると指摘した 上で、一般論としてカード合わせに該当する可能性があるとして、指針 を作成して事業者に注意喚起する意向を示した。

「真摯に対応」

田中社長は8日の会見で、消費者庁とは連絡を取っており、同庁な どから「何らかの意見や指摘があれば真摯(しんし)に対応する」意向 を強調しながらも、状況は確認中として詳細なコメントは控えた。

同日のグリー株価はストップ安の流れを受け午前中に前日比16% 安まで売られた。午後はプラス圏に転じ一時同4.6%高となったが、終 値は同1円安の1650円。売買代金は721億円と国内上場株で首位。

同社は2月、課金収入が順調に推移しているとして今期(2012年 6月期)業績予想を上方修正。8日の決算発表でも営業利益が前期比で 最大33%増とする今期予想を据え置いた。広報担当の入山真一氏によ ると、現行予想にコンプガチャ問題の影響は織り込んでいない。

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