モルガンS:3段階格下げなら7700億円必要-見通し引き上げ

米銀モルガン・スタンレーは、格下 げを受けた場合の取引相手への追加担保差し入れと解約に伴う支払いの 想定額を従来見通しよりも引き上げた。

モルガン・スタンレーは7日の当局への届け出で、米格付け会社ム ーディーズ・インベスターズ・サービスから3段階、スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)から2段階格下げされた場合、取引相手から 追加担保差し入れと解約支払いで72億1000万ドルを請求されるとの見通 しを示した。3月末時点のデータを基に想定額を算出した。

また、一部の取引所やクリアリングハウス(清算機関)への担保 も24億ドル必要になるとみている。合計額は96億1000万ドル(約7700億 円)となり、昨年12月末時点の予想の65億2000万ドルを上回る。

ムーディーズは2月、モルガン・スタンレーの格付けを最大3段階 引き下げる可能性があると発表した。ムーディーズは世界の金融大手の 格付けを見直し中だが、3段階は米銀では最大。ムーディーズは6月末 までに結果を発表する。

モルガン・スタンレーの現在の格付けは「A2」。3段階引き下げ られれば「Baa2」で、ジャンク級(投機的格付け)の2つ上とな る。

モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者 (CEO)は先月、格下げを受けた場合のいかなる影響にも確実に対処 できるよう措置を講じてきていると発言。ルース・ポラット最高財務責 任者(CFO)は、同社には1790億ドルの流動性の蓄えがあると説明し た。

同社広報担当メアリー・クレア・デラニー氏は、複数段階の格下げ があった場合を仮定した必要担保額などの見通し引き上げについてコメ ントを控えている。

--取材協力:David Voreacos.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE