丸紅:米ガビロン買収で最終調整、4000億円-数日内にも合意

総合商社の丸紅が米穀物3位のガビ ロンを買収することで最終調整に入ったことが分かった。買収総額は負 債を含めて総額約50億ドル(約4000億円)とみられる。事情に詳しい関 係者がブルームバーグ・ニュースに対して明らかにした。

関係者によると、買収についての合意が数日内にも発表される可能 性がある。ガビロンの買収に至れば、丸紅の穀物取扱高は米穀物メジャ ー最大手のカーギルに匹敵する規模となり、強みを持つ穀物事業を一気 に拡大することができる。

丸紅の穀物取扱高は2012年3月期で商社トップの2200万トン。カー ギルは4000万トン規模。ガビロンは米国内に145の穀物集荷施設を持 ち、11年の年間穀物取扱高が約1700万トンだった。米食品会社コナグ ラ・フーズ傘下の商品トレーディング部門が前身で、08年に商品(コモ ディティ)ヘッジファンド、オスプレイ・マネジメントなどが27億5000 万ドルで買収した。穀物のほか肥料とエネルギー事業も手掛ける。

ガビロンの株式は、過半数を持つオスプレイのほか著名投資家のジ ョージ・ソロス氏率いるファンドなどが保有している。

丸紅の朝田照男社長は7日の決算会見で、ガビロン買収について 「米国における極めて強い穀物関連のトレーダーという観点で興味を持 っている」と指摘。13年3月末の純有利子負債倍率(DER)は「大型 のM&A(企業の合併・買収)を行っても1.8倍には持っていきたい」 と述べていた。同社の12年3月末のDERは1.92倍。

8日付の日経新聞朝刊は、丸紅がガビロンの全株式を38億ドル (約3000億円)前後で取得する方針と報じた。丸紅は、同報道に対し て、「決定した事実はない。開示すべき事実が決定した場合には速やか に公表する」などとしたコメントを発表した。

この日の丸紅の株価は朝方から上昇し、一時は前日比5.1%高の557 円を付けた。午前10時34分現在の株価は4.7%高の555円。大和証券の五 百旗頭治郎シニアアナリストは、丸紅がガビロンを買収した場合につい て「強みを持つ穀物事業で収益力が高まりポジティブ。他の商社にも水 をあけることができる。ただ、買収金額をどのように調達するかに注目 している」と述べた。

--取材協力:Yuriy Humber. Editors: 崎浜秀磨, 浅井秀樹

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE