Euro Drops to 3-Month Low After Greek, French Elections

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロが約3カ月ぶり安値に下落した。フランス大統領選でフランソワ・ オランド氏が当選したほか、ギリシャ総選挙では救済措置に反対する政 党が票を集め、欧州の財政緊縮の取り組みが頓挫しかねないとの懸念が 高まった。

ユーロは6営業日続落し、昨年9月以降で最長の連続安。7日は一 時1%安を付ける場面も見られたがその後、下げ幅を縮小した。フラン スで17年ぶりの社会党大統領となるオランド氏は、欧州の緊縮財政の緩 和と域内経済成長の後押しを公約。円は取引通貨の約半数に対して下げ た。株式相場が上昇しリスク資産を求める動きが強まったことが背景。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリス ト、オマー・エシナー氏(ワシントン在勤)は、「フランスとギリシャ の選挙結果はいずれも、ユーロ相場にとって明らかな弱材料となった」 と指摘。「フランスとドイツの間で成長か緊縮かをめぐり今後何らかの 衝突が引き起こされるリスクがある。これはユーロ相場にとって最大の リスクだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時26分現在、ユーロはドルに対して前週末 比0.3%安の1ユーロ=1.3051ドル。一時1.2955ドルと、1月25日以来 の安値を付けた。円に対しては0.2%下げて1ユーロ=104円32銭。ドル は対円で0.1%高の1ドル=79円94銭となっている。

南アフリカ・ランドは主要取引通貨の全てに対し上昇。ドルに対し ては0.4%高の1ドル=7.8013ランド。カナダ・ドルは米ドルに対 し0.3%高の1米ドル=99.29カナダ・セント。

独仏関係

オランド氏の選挙公約には、財政赤字削減の先送りや歳出拡大とい った、ドイツのメルケル首相が反対する内容が含まれている。オランド 氏はドイツの反対を受け入れず、選挙キャンペーンを通じてECBのよ り活発な関わりを提案してきた。ドイツ政府の発表によれば、メルケル 首相はオランド氏と電話会談し大統領当選に祝意を表した上で、「でき る限り早い時期」のベルリンでの会談に招請した。

ギリシャ総選挙では、従来の2大政党が緊縮財政措置の実施に必要 な過半数議席を獲得できなかった。ユーロ圏にとどまる上で救済資金を 必要とする同国では、次期政権が2013-14年に国内総生産(GDP) の5.5%に相当する歳出削減を実施する必要がある。

新民主主義党(ND)のサマラス党首は7日、連立政権樹立で合意 に至らなかったことを明らかにした。これにより、政権樹立の責務は第 2党となった急進左翼連合(SYRIZA)に渡されることになる。同 党は救済条件の取り消しを求めていた。

「成長重視の視点」

GFTフォレックスの通貨調査担当ディレクター、キャシー・リー ン氏(ニューヨーク在勤)はフランスの大統領選について、「フランス にとって重要な出来事であり、今週のユーロ相場に重しとなり、大きく 値を戻すことはないだろう」と予想。「欧州中央銀行(ECB)に対し ては、成長重視の視点が欠落していることに思いを到らせる機会になる だろう」と述べた。

欧州債務危機の収束を図る措置によって、オランダからスペインに 至るまで欧州の多くの国がリセッション(景気後退)に逆戻りし、経済 成長を唱える政治家のキャンペーンが勢いづいている。

ソシエテ・ジェネラルの法人為替営業ディレクター、カール・フォ チェスキ氏(ニューヨーク在勤)は「フランス大統領選の結果は予想外 ではなかったが、オランド氏の当選により公約内容に対する警戒心を市 場は抱いている」と分析。「ユーロが対ドルで1.30ドル付近やそれを割 り込む水準で推移したこの日の相場は、確かに市場が足元で抱える不安 や警戒心を反映したものだ」と指摘した。

原題:Euro Falls to 3-Month Low as French, Greeks Vote Anti-Austerity(抜粋)

--取材協力:Masaki Kondo.

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