ギリシャ:サマラス党首が連立樹立交渉開始-先行き不透明

ギリシャでは6日の総選挙で第一党 となった新民主主義党(ND)のサマラス党首が連立政権樹立に向けた 取り組みを開始した。

サマラス党首は連立合意に向けて7日から3日間の時間を与えられ た。選挙では2010年5月以来の救済合意について見直しを求める勢力が ほぼ半数の議席を獲得。NDとともに救済合意順守を目指す全ギリシャ 社会主義運動(PASOK)は第3党に甘んじ、2党の獲得議席数 は300議席の議会で過半数となる151議席に2議席届かなかった。

サマラス党首はこの日アテネでパプリアス大統領に会い、政権樹立 への正式の負託を得た。サマラス党首は「ギリシャ国民の意思を尊重す る」と述べた。連立取りまとめに向けた交渉を直ちに開始すると表明し た。

NDの獲得議席数は約19%に相当する108。救済合意の撤回を公約 に掲げた急進左翼連合(SYRIZA)は17%の52議席を得て第2党に 浮上。PASOKは13%の41議席を獲て3位だった。

シティグループはギリシャが13年末までにユーロ圏を離脱する確率 は選挙結果を受けて最高75%に高まったとの見方を示した。7日のギリ シャ株は下落し、一時8.3%安と4年ぶりの大幅安を演じた。

ユーロ離脱リスク

ベレンベルク銀行(ロンドン)のチーフエコノミスト、ホルガー・ シュミーディング氏は電子メールでのリポートで、「現行の調整プログ ラムの完全な実行を継続できるような新政権がすぐにはギリシャに誕生 しないリスクは極めて大きい」として、「選挙結果は欧州がギリシャ向 け支援資金の流れを止め、ギリシャがユーロ離脱を迫られるリスクを高 めた」と指摘した。

サマラス党首は19議席を得た「民主左派」に協力を呼び掛ける可能 性がある。同党は緊縮財政には反対だがユーロ残留を支持している。

サマラス党首が3日以内に連立政権をまとめられない場合は第2党 のSYRIZAに交渉の権利が移る。9日以内にまとまらない場合はパ プリアス大統領が挙国一致内閣に向けて仲介を試みるが、それができな い場合は再度の選挙となる。

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