米債利回り、ツイストオペ終了後も低位安定へ-取得競争激化

米国債のボラティリティ(変動性) の動向は、利回りが今後も過去最低水準付近にとどまるとの市場の見方 が強まっていることを示唆している。供給が減少傾向にある同国債で取 得競争は激化してきている。

米10年物金利スワップの3カ月物オプション(3m10yスワップシ ョン)に基づくと、米連邦準備制度理事会(FRB)が4000億ドル (約32兆円)規模の短期債を売却して期間が長めの債券を購入するオペ レーションツイスト(ツイストオペ)を終了する6月以降も、米国債の 利回りは安定した状況が続くもようだ。3m10yスワップションは、住 宅バブルが崩壊した2007年6月以来の低水準付近にある。

期間が10年以下の米国債の利回りはインフレ率を下回っているが、 需要は過去最高水準にある。4月の米雇用統計で同国の景気回復は予想 ほど強くないことが示唆されたほか、欧州の債務危機が再燃しているこ とが影響している。国際通貨基金(IMF)は、投資家が「安全」と見 なす世界の資産は16年までに9兆ドル減少すると試算している。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャールズ・コ ミスキー氏(ニューヨーク在勤)は4月30日の電話インタビューで「売 り手がいない」と語った。

コミスキー氏によると、投資家は欧州情勢のほか、米国の成長鈍化 の可能性を引き続き警戒している。「まるで米国債市場が次の災難を待 っているかのようだ」という。

米10年債価格は週間ベースで7週連続で上昇し、08年12月19日まで の期間以来最長の上げを記録している。ブルームバーグ・ボンド・トレ ーダーによると、先週の利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下して1.88%。同年債(表面利率2%、2022年2月償還) 価格は16/32上げて101 2/32。

原題:Volatility Drop to ‘07 Low Means Treasuries Steady Into Election(抜粋)

--取材協力:Cordell Eddings.

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