住友商の中村次期社長:バランス重視の経営を推進-6月末に就任

住友商事の次期社長に就任が内定し た中村邦晴副社長は7日、都内本社で記者会見し、今後の経営課題につ いて「各事業分野を太くすること」などと述べ、バランス重視の経営を 一層進めていく考えを示した。

住友商は同日の取締役会で、中村副社長の社長昇格や加藤進社長が 会長職に就くことを含めた代表取締役の異動を決議。6月開催予定の定 時株主総会とその後の取締役会の決議後に正式就任するという。

中村氏は会見で商社業界の収益環境について「資源権益による利益 貢献が大きいが資源価格はボラタイル」と指摘した上で、「全社におい ても資源分野においてもバランスを取ることが大事だ」と述べた。

新社長への就任の打診は加藤社長から約1カ月前に受けたという。 中村氏は入社以来自動車部門が長く、イタリア・フィアット車の販売総 代理店の契約受注などに携わった。直近では資源・化学品事業部門を担 当。住友商の社長には、加藤社長まで5代続けて鉄鋼部門の出身者が就 いていた。

加藤社長は2007年6月に社長に就任。住友商は、来期からの新中期 経営計画の策定に合わせてトップを刷新することになる。相談役となる 岡素之会長は会見で「来年度からの次期中計は新社長が策定段階から取 り組んだ方がよりスムーズで大きな飛躍につながる」と指摘。その上で 「先見性、企画力、行動力を兼ね備えた優れた経営者。社員を引っ張っ ていくだけなく社員からも親しまれる人物」と評した。

●中村邦晴(なかむら・くにはる)氏:1974年大阪大学・経済学部 卒、住友商事入社、輸送機・建機総括部長や経営企画部長を経て07年4 月常務執行役員、09年4月専務執行役員、09年6月取締役専務執行役 員、12年4月から取締役副社長執行役員。61歳。

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